阪神・畠 近大コンビでお立ち台 後輩・佐藤輝と誓った 母校100周年 聖地で活躍!花添える

 現役ドラフトで巨人から加入した阪神・畠世周投手(30)が12日、鳴尾浜球場で自主トレを公開した。ランニングやブルペン投球など約3時間のトレーニングをこなした後は、近大の後輩である佐藤輝明内野手(25)と移籍後初対面。近大コンビで勝利に貢献してお立ち台に上がり、創立100周年を迎えた母校のメモリアルイヤーに、OBとして花を添えることを誓った。

 投手ながら室内ティー打撃で練習メニューを締めくくった畠は「ちょっと行ってきます!!」とウエートルームに向かった。中でトレーニングに励んでいたのは、近大の4学年後輩にあたる佐藤輝。移籍決定直後に電話で連絡を取ったというが、タテジマのチームメートとして初めて顔を合わせて、「よろしくね」と短く言葉を交わした。

 これも何かの運命か。母校が100周年という節目を迎えたタイミングで、9年ぶりに関西へ拠点を移すことになった。チーム現役では2人だけの近大OB。「自分のことで頭いっぱい」と苦笑いで前置きしつつ、「ちょっと余裕ができたら考えたいです」とメモリアルイヤーの盛り上げ役に名乗りを上げた。

 新天地での活躍は、プロの礎を築いてくれた母校への何よりの恩返し。畠が投げて、佐藤輝が打って、猛虎を白星に導けば、大学関係者も大喜び間違いなしだ。近大コンビでのお立ち台共演を、「中継ぎなんで、なかなか立つことはないと思うんですけど…立てるように頑張ります」と発奮材料にした。

 選手同士の共通点をクローズアップした応援アイテムにも興味津々だ。近年では近本と村上の「淡路島」、青柳と大竹の「雨男」が商品化され、虎党から好評を得た。佐藤輝との母校愛を示す“ツーショットグッズ”についても、「自分が頑張らないといけないので、もし活躍できたら考えてもらえたらうれしいなと思います」と条件設定した上でおねだりした。

 鳴尾浜での自主トレ2日目となったこの日は、ブルペンで20球の立ち投げに続いて、捕手を座らせ10球。「投げることに関しては、(例年より)ちょっと強い」と春季キャンプでのアピールを目指し、早めの仕上がりを心がけていることを明かした。「今年は中継ぎで50試合登板を目標に。自分もこれぐらいできるっていうのを準備してから行きたい」。新たな職場の甲子園に“近大旋風”を吹かせるために、鍛錬の日々を続ける。

 ◇阪神、主なコンビによるお立ち台◇

 ◆淡路島コンビ 2024年4月9日、甲子園開幕の広島戦で近本が五回に決勝打となる先制適時打。先発の村上は七回無失点の好投で勝利投手となり、淡路島出身の2人がそろってお立ち台に。近本は「試合前に『そろそろ二人でお立ち台とか』っていう話をしてたんで。実現できてよかったです」と笑顔。

 ◆亜大コンビ 2024年9月3日、中日打線を七回3安打無失点に抑えた先発の高橋遥人が甲子園で実に1048日ぶりの勝利。亜大の1年先輩の木浪は、二回無死満塁で先制の2点適時打を含む3打点の大活躍。木浪は隣で話す高橋の様子を「モゾモゾして、かわいいなと思います」と後輩をイジった。

 ◆大阪桐蔭コンビ 2013年4月14日、藤浪はDeNA戦に先発して六回無失点の好投でプロ初勝利。西岡は四回に先制のホームを踏むなど2安打1打点で後輩を援護した。大歓声の中、西岡は「今日は晋太郎にとって最高の日。僕だけ先に失礼します」と話し、先にお立ち台を下りて後輩に花を持たせた。

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