阪神・山田“変振”だ 動作解析で弱点わかった「右股関節が弱い」スイング見直しの必要性痛感
阪神・山田脩也内野手(19)が14日、専門施設で初めて実施した動作解析で判明したウイークポイントを改善して、遊撃争いに加わることを誓った。右股関節が弱いとする分析データを参考に、打撃向上へ同部の回転運動や胸郭の動きを意識。高卒2年目となる今季は「もっと強い気持ちを持ってやっていきたい」と1軍デビューを目指し、レギュラーの座も虎視眈々(たんたん)と狙う。
少し伸びた髪の毛を寒風で振り乱しながら、山田が今年初めて鳴尾浜で汗を流した。年末年始は実家のある埼玉のジムや、母校・仙台育英でトレーニング。11月には千葉の施設を訪問し、初の動作解析にも取り組んだことで、2年目への課題が浮き彫りになった。
「右の股関節が弱いっていう結果が出たので、(改善点は)回転運動を速くすることとか、胸郭の動きを速くすることとかいろいろ。回転運動が足りないから、バットスピードが落ちてくる」。データが示した飛躍への足掛かり。「まだあんまりしっくりは来てないですけど、いろんな引き出しを持っておいた方がいい」と弱点克服へ余念はない。
答えはまだ見つかっていない。「ポイントを今まで通り前にするのか、ちょっと後ろにして回転運動を速くするとか、そこはまだ試行錯誤中ですね。完成形には至ってないです」。自主トレ期間だからこそ、失敗を恐れずにスイング見直しのトライを続けられる。トレーニングメニューにも「細かいメディシンボールやチューブを使ったり。1時間とか30分ぐらい入れるようにしてます」と手を加えた。
ルーキーイヤーは1軍の舞台に立つことなく終わったが、秋季キャンプの紅白戦では1番に抜てきされて結果を残すなど期待値は高い。今年の目標を「1軍で多く試合に出る」と設定。「木浪さんも小幡さんもいますし、高寺さんも新人の選手もいるので。負けないようにやっていきたい」と、ライバルがひしめく遊撃のレギュラーにも名乗りを上げた。
1年前にプーさんのぬいぐるみを携えて入寮し、プロ生活のスタートを切った。今年の新人は伊原がスヌーピー、今朝丸がドラえもんのぬいぐるみを持参したことを伝え聞くと、「似せてきたんですか、自分に。自分はディズニー派なので!!オフにはディズニーに5回行きました」とニヤリ。趣味で心を満たし、練習で体を鍛えて、19歳の若虎が沖縄でのアピールに備える。