阪神・西純「戦力外現実的に感じる」背水の6年目へ10キロの減量に成功「体が動いてなかったので」
阪神・西純矢投手(23)が14日、甲子園のクラブハウスで、西勇との自主トレを開始。昨季は1軍登板わずか4試合で屈辱の未勝利。年男として迎えるプロ6年目へ、不退転の覚悟をにじませた。
「今年こそは1軍に定着したいという思いが今までより強い。そろそろ結果を残していかないといけない立場になってきているので。去年とは違う成果を上げたい」
危機感が体を突き動かす。オフは一念発起し、約10キロの減量に成功した。シーズン中の102~103キロから現在94キロ。ダイエットの目的は明快だ。「体が動いてなかったので。球も全然いかなかったし、絞った方がいいと思った」。1軍で一時期ローテを守った23年の92~93キロを見据え、過酷なトレを継続中だ。
甲子園の施設内では朝から約3時間ぶっ通しで練習。最高の手本がすぐそばにいる。実績十分の西勇に「詳しく教わりながら。いい球を投げるための練習というイメージです」と、球数がかさんでもバテないように走り込みで心拍数を上げ、スタミナアップも目指す。
年明けは高校時代を過ごした岡山で約1週間の自主トレを敢行。原点の地で決意も新たにした。「危機感はすごくあります。(昨年)同級生の遠藤が戦力外になって、より現実的に感じるようになったというか」。自己管理を徹底させ、もう一度輝きを取り戻す。