阪神・富田 和田氏直伝チェンジアップに手応え “宝刀継承”へ「軌道を見てもらいながら」
阪神の富田蓮投手(23)が新球の完全習得に手応えを明かした。この日、昨季限りで現役を引退した前ソフトバンク・和田毅氏との合同自主トレを公開。同氏の決め球のひとつでもあったチェンジアップの助言をもらいながら“宝刀継承”で先発転向の武器とする。
「ここからピッチングが入ってくるので。和田さんに軌道を見てもらいながら、変えるところは変えていきます」。2年連続で和田氏の合同トレに志願参加。第1クールで握りや投げ方、使い方などを耳で聞いた。次クールでは実践段階に入る。
2年目の昨季は中継ぎで33試合に登板。防御率0・76と飛躍の1年を過ごした。オフに「先発でやりたい」と球団に直訴。現役生活22年、日米通算165勝左腕を教本として準備を進める。キャッチボールでは「いいボールが多い。自分に合っている」と手応えも得た。
和田氏からはフォームについて「下半身の使い方はうまいけど、上半身の使い方をうまくしたらもっと良くなる」と背中を押された。現在は「走ることが大切」という教えを胸に、例年以上にランニング量を増やして下半身を強化中。生きる教材が勝負の1年を支える。