阪神・森下 4番の自覚 好調バット持続!試行錯誤はもう卒業 ロケットスタートへ「入りは去年よりいい感じ」

 沖縄入りし、子どもにサインをする森下(撮影・中田匡峻)
 沖縄入りした森下(撮影・中田匡峻)
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 阪神の森下翔太外野手(24)が28日、先乗り合同自主トレ参加のために沖縄入りし、4番としての自覚をにじませた。プロ3年目で若手とは言っていられない。「積極的な姿勢も見せられたらなと思っています」。藤川監督の4番構想実現のためにも結果が求められる1カ月。覚悟のキャンプインを迎えようとしている。

 4番、チームの顔、若き主砲…。森下が背負うものは数知れない。その重さを理解し、言葉からも決意がにじみ出た。「ついていくだけじゃなくて、積極的な姿勢も見せられたらなと思っています」。プロ3年目とはいえ、後輩も増えた。“甘え”の文字は頭から消えている。

 藤川監督は3番・佐藤輝、4番・森下、5番・大山のクリーンアップ構想を明言。実現させるためには当然、結果が求められる。昨年は複数のバットを持ち込み、フォーム固めに試行錯誤する時期もあったが、今年は違う。「キャンプの入りは去年よりいい感じかなと思います」。1月の自主トレから実戦向きの練習に取り組み、状態を上げてきた。

 今年は4種類のバットを南国に持ってきた。試合用と短め、長めのバットで3本。加えて、ミズノからお試しで渡されたヘッドの太いバットだ。まだ使ったことはないと言うが、中日・中田も愛用するもの。試合用以外の3本はティー打撃などで試しながら、試合につなげていく。

 昨春キャンプではピート・ローズ型のバットを使うこともあったが、今年はブレない。「バットは変えてない。型自体は同じ。重さは去年と大体一緒かな。バットはバットなので」。全く迷いはない。大学3年時から慣れ親しんだ逸品で勝負する。

 昨年は前半戦に苦しんだ。一方で7月以降は打率3割以上をマーク。チームとしても個人としても、前半戦の重要性を痛感させられた。「前半にどれだけ首位を独走できるかも優勝するために必要なことの一つ。そういうためにも自分が引っ張っていけたら」。スロースターターからの脱却も誓った。

 もちろん、目標は王者奪還。この1カ月の充実度がシーズンの行方を左右する。「プレッシャーとかは感じないんで、大丈夫かなと思います」。4番・森下としての宜野座キャンプ。打線の軸を担う覚悟はできている。

 【森下の過去2年春季キャンプVTR】

 ◆2023年 右足のコンディション不良のため2軍スタートも、初日からマシン打撃で鋭い打撃を披露。2月15日に1軍に合流し、同日の楽天戦で対外試合デビューを果たした。27日のキャンプ打ち上げまでの実戦8試合で21打数8安打2打点、打率・381の数字を残すも、自己採点は60点。「詰めていかないといけない部分が多い」と振り返った。

 ◆2024年 自主トレから「回旋打法」に取り組み、グリップの太いピート・ローズ型のバットを持ち込むなど試行錯誤を繰り返した。2月のオープン戦では3試合出場で9打数1安打。「結果を残していくのと、やってきたことを継続してやっていく」とぶれない姿勢を貫いた。

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