阪神・平田2軍監督「横田の精神」継承を 忘れない奇跡のバックホーム ラスト鳴尾浜に感慨

 平田2軍監督
 横田慎太郎さんの“奇跡のバックホーム”=2019年9月26日
 バックスクリーンを背にノックを受ける今朝丸(撮影・西田忠信)
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 兵庫県西宮市内にある阪神の2軍施設「阪神鳴尾浜球場」で30日、選手たちが最後の練習を行った。2月8、9日には「ありがとう鳴尾浜」のイベントが開催されるが、実質的な運用はこの日が最後。長年、この球場を主戦場としていた平田勝男2軍監督(65)が球場を訪れ、思いを語った。

 「やっぱり寂しいよね。30年間でしょ。震災を経験して、乗り越えて。甲子園にも近くてすごく便利だった。僕は特にずっと鳴尾浜でファーム監督としてやらしてもらったんでね」

 鳴尾浜を知り尽くした男。07年に2軍監督に就任。一度現場を離れたが、計10年間、2軍で指揮を執ってきた。さまざまな思い出がある中、真っ先に浮かぶ光景があった。

 脳腫瘍のため、23年に28歳の若さでこの世を去った横田慎太郎氏の引退試合だ。19年に誕生した「奇跡のバックホーム」とも言われる伝説的なシーンが今でも脳裏に焼き付いている。「その精神をみんな受け継いでくれて、野球をやれる喜びを感じながらやらないといけない」と、かみしめるように話した。

 横田氏の同期入団で、鳴尾浜で汗を流してきた岩貞は「ここにいちゃダメなところって認識はある」と回顧。それでも「スタートの一歩は、ここから間違いなく始まった。感謝という気持ちはいっぱいあります」と率直な思いを語った。

 3月からは尼崎市に新施設が開業する。平田2軍監督は「鳴尾浜があるから大物(尼崎)がある。SGLスタジアム(新球場)でも、感謝の気持ちを忘れずにやっていきますよ」と話した。

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