阪神・平田2軍監督「横田の精神」継承を 忘れない奇跡のバックホーム ラスト鳴尾浜に感慨
兵庫県西宮市内にある阪神の2軍施設「阪神鳴尾浜球場」で30日、選手たちが最後の練習を行った。2月8、9日には「ありがとう鳴尾浜」のイベントが開催されるが、実質的な運用はこの日が最後。長年、この球場を主戦場としていた平田勝男2軍監督(65)が球場を訪れ、思いを語った。
「やっぱり寂しいよね。30年間でしょ。震災を経験して、乗り越えて。甲子園にも近くてすごく便利だった。僕は特にずっと鳴尾浜でファーム監督としてやらしてもらったんでね」
鳴尾浜を知り尽くした男。07年に2軍監督に就任。一度現場を離れたが、計10年間、2軍で指揮を執ってきた。さまざまな思い出がある中、真っ先に浮かぶ光景があった。
脳腫瘍のため、23年に28歳の若さでこの世を去った横田慎太郎氏の引退試合だ。19年に誕生した「奇跡のバックホーム」とも言われる伝説的なシーンが今でも脳裏に焼き付いている。「その精神をみんな受け継いでくれて、野球をやれる喜びを感じながらやらないといけない」と、かみしめるように話した。
横田氏の同期入団で、鳴尾浜で汗を流してきた岩貞は「ここにいちゃダメなところって認識はある」と回顧。それでも「スタートの一歩は、ここから間違いなく始まった。感謝という気持ちはいっぱいあります」と率直な思いを語った。
3月からは尼崎市に新施設が開業する。平田2軍監督は「鳴尾浜があるから大物(尼崎)がある。SGLスタジアム(新球場)でも、感謝の気持ちを忘れずにやっていきますよ」と話した。
関連ニュース

編集者のオススメ記事
阪神タイガース最新ニュース
もっとみる阪神ドラ2・今朝丸 初のシート打撃で最速143キロ ズバッと外角直球、客席から歓声
日本ハム・新庄監督「岡田さんがはっきりと言って、炎上に近いところにいくのが好き」 岡田氏とぶっちゃけ野球対談
阪神・藤川監督が好投の門別を称賛「登板を重ねるごとに非常に良くなってきてる」
【藤田平氏の眼】際立っていた阪神・木浪のスイング 逆らわない形でボールの芯を捉えていた
阪神・佐藤輝 2年連続オープン戦開幕弾 いきなり「恐怖の3番」点火!“シン・上位打線”で好機を演出
阪神 オンラインカジノ利用なら名乗り出るよう呼びかけ 嶌村球団本部長が取材対応
阪神・藤川監督 オープン戦ドロー発進もナイン躍動に満足げ「非常に良かった」
阪神・前川 開幕レフトはオレだ!特大3ラン 対外試合早くも2発目 岡田顧問の助言生かした「いい方向にいけてる」