【デイリー阪神担当イチオシ選手・投手編】木下、無限の可能性/湯浅、進化し復活/畠、将の期待大
藤川新監督の下、V奪回を目指す阪神の春季キャンプが2月1日に幕開けとなる。沖縄県の宜野座村とうるま市具志川で行われるキャンプを前に、デイリースポーツの阪神担当が、イチオシ選手を紹介する。
【木下里都投手】
宜野座組(1軍)への抜てきは、即戦力としての期待の表れに他ならない。ドラフト3位の木下が主力に混ざって、伊原との新人コンビで鍛錬の日々を送る。
ルーキーイヤーは年明け早々から状態の良さを感じさせた。1月5日の母校・福岡大での自主トレ。ブルペン入りどころか、マウンドから力のこもった立ち投げを見せた。KMGホールディングスでも同じ時期から投げ始めていたというが、順調な滑り出し。新人合同自主トレが始まってからも、「自分の中ではいい感じにできてるので、問題ないと思います」と充実感を漂わせた。
本格的に投手を始めたのは、大学1年の夏からという遅咲き。大学時代に最速149キロだった直球は、2年間の社会人時代で156キロまで上積みされ、まだまだ無限の可能性を秘める。藤川監督からは「剛腕という言葉がピッタリ」と評価されている右腕の、“2月の成長”が楽しみだ。(デイリースポーツ・丸尾匠)
【湯浅京己投手】
完全復活を期す右腕の未来に期待したい。昨年8月末に「胸椎黄色靱帯骨化症」の手術を受けた湯浅。同11月にはすでにブルペン投球を再開しており、ここまで順調に再起の道をたどっている。
22年は59試合に登板し2勝3敗43ホールド、防御率1・09で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。23年3月にはWBC日本代表に選出され、世界一を経験。昨季は4年ぶりに1軍登板がなかったが、手術を経て「下半身の感覚が全然違う」と術前とは異なる感覚に好感触を示していた。
今オフはリハビリ期間だからこそできる、野球以外の動作に注力。ピラティスやボルダリングなどを行うことで体はもちろん、神経系も鍛えることができた。さまざまな箇所をトレーニングし、全てにおいてパワーアップした状態での復活を見据えている。2月末には実戦復帰も予定しており、マウンドでの進化した姿に目が離せない。(デイリースポーツ・和泉玲香)
【畠世周投手】
巨人から現役ドラフトで加入した畠が宜野座組(1軍)スタートとなる。期待値の高さは、藤川監督が獲得後「一番欲しかった選手」と喜びの声を明かすほど。最速156キロの直球と多彩な変化球が持ち味で、本紙評論家で巨人OBの関本四十四氏から「素材は一級品」とお墨付きを得た。
ルーキーイヤーに6勝を挙げて飛躍を期待されたが、その後は安定感を欠き苦しい日々が続いた。昨季は右肘のクリーニング手術を受け、登板1試合にとどまったが、今季は万全の状態でスタートを切る。
先乗り自主トレから参加し、ブルペン一番乗りと積極的な姿勢を見せた。飾らない人柄も魅力で、鳴尾浜球場を初訪問した際には道に迷い、ファンとコミュニケーションを取りながら到着したというエピソードを持つ。
指揮官からは中継ぎでの起用が明言されており、石井、桐敷らが形成する鉄壁リリーフ陣に割って入れるかが注目だ。(デイリースポーツ・河西俊輔)
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