元阪神・福原氏“球児野球”に期待 同期入団で自主トレも一緒の仲「変わったなと感じたのは06年WBC後」
阪神で投手として活躍した福原忍氏(48)が、デイリースポーツの評論家に就任することが17日までに決定した。阪神には1998年のドラフト3位で入団し、2016年の現役引退後も1軍投手コーチを務めるなど、昨年まで阪神の一員として貢献。今後は立場を変えて阪神を見守っていく中、同期入団である藤川球児監督(44)との思い出や、“球児野球”への期待を語った。
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デイリースポーツの読者のみなさん、これから阪神のアカデミー事業だけでなく、評論家としても活動させてもらいます福原忍です。現役時代だけでなく、コーチ時代も含めて、多くの声援をいただきありがとうございました。評論家としては、これまで経験したことを踏まえて、自分なりの視点で野球の奥深さなどを伝えていけたらと思います。
1998年度のドラフトで入団し、昨年まで阪神に在籍させてもらいましたが、同期入団の一人が藤川監督です。入団して最初のキャンプでは同部屋でしたし、引退試合の時には花束を渡してもらいました。いろいろな思い出がありますが、まず選手としては、入団時からとにかく野球センスの塊と言いますか、動きの一つ一つにセンスがありましたね。もちろん投げるボールも、伸びや回転がすごくきれいで、驚いた記憶があります。
オフの自主トレも、藤川監督がブレークする前から一緒にやっていましたが、何か変わったなと感じたのは2006年にWBCに行った後ですね。世界大会に出て、対戦相手だけでなく、メジャーリーガーを含めて日本を代表する選手とプレーしたことで刺激を受けたのかなと。とにかく意識がすごく変わった感じを受けました。
性格の部分でいうと、野球に関してすごく細かいところまで考えるタイプです。一緒に中継ぎをやっていた時にも思っていましたが、頭の回転が速くて、視野も広い。普通なら気付かないところまで見ている感じですよね。例えば相手バッターについて「打ち方が甲子園と(その打者の)ホーム球場では違いますね。打ち方を変えてきてますよね」って言ってきたりとか。自分の投球フォームもすごく研究していましたし、本当に野球にストイックですよね。
その上で、投手キャプテンをやっていた時期もあったので、自分のことだけでなく、チーム全体を見ていましたね。そういったところは、監督の立場でも生きてくるのかなと思います。
現役時代に抑えで投げていた時には、守備位置に関しても自分の特徴に合わせて「外野を少し前にしてください」とかやっていたのを覚えています。監督としても、試合全体の流れや動きを見ながら、ここをこうした方がいいだとか、そういった判断もしっかりとやるでしょうし、どういった野球をするかはまだ分からないですが、とにかく楽しみですし、がんばってもらいたい。ネット裏からその姿を追っていければと思います。
◆福原 忍(ふくはら・しのぶ)1976年12月28日生まれ、48歳。広島県出身。現役時代は右投げ右打ちの投手。広陵から東洋大を経て、1998年度ドラフト3位で阪神入団。最優秀中継ぎ2回(14~15年)。16年現役引退。通算成績は595試合83勝104敗29セーブ118ホールド、防御率3・49。17~18年は阪神2軍育成コーチ。19~22年に1軍投手コーチ、23~24年に2軍投手コーチを務めた。
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