デイリースポーツ評論家の中田良弘氏が昨季よりも層が厚くなってきた阪神のリリーフ陣に期待した。育成ドラフト１位の工藤を筆頭として「新たな顔触れがいい競争をしている」とドラフト３位の木下、２年目の石黒らを評価。「強力なリリーフ陣は藤川阪神の売り物の一つになるかもしれない」と予見した。

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　キャンプからここまで阪神のリリーフ陣を見てきて、昨季よりも層が厚くなってきたな、と感じている。抑えの岩崎に石井、桐敷、ゲラという勝ちパターンに続く存在として、新たな顔触れがいい競争をしている。

　その筆頭格は育成ドラフト１位の工藤だ。気持ちの強さがあり、とにかく投げっぷりがいい。ドラフト３位の木下も馬力があって、面白い。２年目の石黒も含めてみんな真っすぐに力があり、戦力になるのでは、という期待感が膨らんでいる。

　さらに経験豊富な畠もおり、１８日に足を痛めたネルソンも開幕は無理かもしれないが必ず戦力になる。個人的には育成左腕の伊藤稜にシーズンのどこかでチャンスがあるのでは、と思っている。復活をかける湯浅も控えており、ブルペンは間違いなく、昨季よりも分厚い陣容になりつつある。

　藤川監督の現役時代は「ＪＦＫ」という鉄壁の勝ちパターンだけではなく、江草、橋本らその他にも力のある投手がそろっていた。リリーフの層が厚ければ、先発投手も思い切って飛ばしていける。強力なリリーフ陣は、藤川阪神の売り物の一つになるかもしれない。