阪神・前川 主力の自覚 OP戦“三冠王”より「打席内容」 ラスト3連戦「いつも通り」
「オープン戦、ヤクルト(降雨中止)阪神」(19日、神宮球場)
阪神は19日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)が降雪のため中止となり、神宮の室内練習場で調整した。前川右京外野手(21)はオープン戦“三冠王”よりも打席内容にこだわる考えを明かし、主力としての自覚を見せた。21日からはオープン戦最終カードとなるオリックス3連戦(京セラ)を控える。打率1位、本塁打1位、打点4位につけながらも、結果にとらわれず課題と向き合い、開幕ダッシュを決める。
季節外れの雪が舞い、吐く息も白い。3月とは思えない極寒の神宮で前川はラスト3連戦、そして開幕を見据えた。オープン戦“三冠王”を射程圏内に捉えても、追い求めるものは他にある。
「打席内容を一番気にして、1打席目より2打席目、2打席目より3打席目。そういう段階でやっていけたらなと。ヒットとかは別にいらないので、一つ一つちゃんと修正していけたらと思います」
19日現在でオープン戦打率・393、3本塁打は両リーグトップ。打点も1位と2差の6打点で“三冠王”を十分に狙える。21日からのオリックス3連戦がラストカードとなるが、あくまでも重視するのは打席内容。打席ごとの修正は18日のヤクルトとのオープン戦でも着手した。
1打席目は遊飛に倒れ、「反応が全く良くなかった」とタイミングの取り方と姿勢を修正。肩に力が入っていたためヘッドが走らなかったといい、リラックスした構えを意識し、2打席目の二塁打につなげた。「昨年の経験が生きていると思う」と昨季1軍完走を果たし、身につけてきた修正能力。主力としての自覚があるからこそ、重視するポイントでもある。
21日からのオリックス戦は開幕投手を務める宮城らが最終調整として登板する見込み。好投手相手にも「結果を追いかけるのはまた違う話」と前川の姿勢は変わらない。「3月28日からちゃんといけるような準備を3日間できたら、特に言うことはない。今までやってきたことをしっかり確認して、準備して入っていけたら問題ないと思うので、いつも通りいきたい」。ラスト3連戦で総仕上げし、開幕を最高の状態で迎える。
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