阪神・佐藤輝「強いタイガースであり続けられるように」球団90周年へ決意 30発で王座奪還や【単独インタビュー】

 気を引き締め直すような表情で練習を引き揚げる佐藤輝(撮影・田中太一)
 LED照明下でフライの捕球を繰り返す佐藤輝(撮影・田中太一)
 アップ中に雨が降り出し、両手を広げる佐藤輝(撮影・中田匡峻)
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 阪神の佐藤輝明内野手(26)が27日、デイリースポーツの単独インタビューに応じ、開幕前に今季への決意を口にした。球団90周年の節目となるが、強いタイガースを見せると宣言。今年は藤川新政権の下、3番を任される。30本塁打を目標に掲げ、王者奪還へ突き進むと誓った。

  ◇  ◇

 -ここまでの調整はどうか。

 「しっかりと動けて、プレーができている。いい準備はできているのかなと思います」

 -今年の打撃フォームの完成度は。

 「まだ完成って感じではないです。それはシーズンに入ってみて、結果と感覚を見ながら、やる必要があるかなと思いますね。それは常に言っていることなんで、変わりないと思います」

 -ボールの見え方や捉え方で変化を感じることは。

 「打撃フォームがどうこうと言うよりも、自分のバッティングをより理解してというか。調子のいい時と悪い時の差っていうのが、自分なりにわかるようにっていうのは常にやってきた。そこら辺は去年よりはできているかなと、今のところの実感というのはありますけどね。シーズンに入ってみないと、正直わかんないんで。今はそれぐらいしか言えないです」

 -メジャーとの対戦を経て、感じたことも多いのではないか。

 「そうですね。実際に対戦してみて、感じるところもあった」

 -具体的に得たことはあるか。

 「向こうのピッチャーの球は速かったし、そういうピッチャーと対戦するには、こういう打ち方じゃないとやっていけないというか。そうなのかなと感じたんで。それは一つの引き出しとして、つかむことができたかなという気はしますね」

 -メジャーの開幕戦はホテルで見たのか。

 「見てましたね」

 -東京開催で親近感が湧いたのでは。

 「そうですね。対戦できたっていうのは、大きかったかなと思います」

 -これまでの開幕スタートは良かったことも、悪かったこともある。

 「ここ2年は序盤に結果が出なかったというのがある。しっかり最初から最後まで、走りきりたいなというのは思っています」

 -開幕ダッシュの難しさは感じるか。

 「やっぱりピッチャーもギアが入るし、そこへの対応の難しさというのはあると思います。こっちもそれなりの準備をして、結果が出るようにやっていきたいなと思ってます」

 -チームのスタートダッシュを決めるために、自分のバットで勢いをつけたいか。

 「もちろん、しっかり結果を残して、チームに貢献するというのはあります。でも、1年間長いんで、そんなに思い詰めることなく、多少結果が出なくても、まだ1年あると思いながらやっていきたいと思います」

 -マインドも年々変わってきてるのか。

 「そういうのはあんまりないタイプなんで、そこは変わってないと思います」

 -球団90周年になる。歴史の重さは感じるか。

 「そうですね。本当に節目の年というか、今まで先輩が積み重ねてきたものを感じながら、いいチームにしたいなと思います」

 -阪神というチームはどんなチームか。

 「小さい頃に見ていたんで、憧れというものもあった。また10年後に今のチームを見ていた子が入って、憧れのタイガースでプレーできると思ってもらえるように、強いタイガースであり続けられるようにしたいですね」

 -阪神の佐藤輝明として憧れを抱かれることの責任感も増してるのか。

 「背負うとかはあんまりないですよ。楽しんでもらえるように、頑張りたいと思います」

 -どんな選手になりたいという、理想像の変化はあるのか。

 「一番は結果を出してというのは、いつの時代も変わらない。そこが一番ですかね」

 -本塁打への思い。

 「自分も打ちたいし、ファンの方も待ってるところだと思う。しっかりと頑張りますって感じですね」

 -30本塁打が目標になる。

 「そうですね。30本打ちたいですね」

 -今、取り組んでいることができれば、見えてくる数字か。

 「毎年、自信はあるんで。しっかりと打席で自信を持って臨みたいと思います」

 -昨季王者の巨人戦への向き合い方は。

 「注目されるカードでもあるし、去年優勝しているチームで、より熱くなります。そこを倒さなければ優勝はない。注目してもらえる試合で、結果を残せるようにやっていきたいと思います」

 -昨季は巨人戦の成績(打率・225、2本塁打)が悪かった。

 「もちろん、いいピッチャーがそろっている。何とかそこを打って、勝てるようにってところですかね」

 -監督が代わって、より自主性を求められているように感じるが。

 「そこは自分のやりたいことというか、やらないといけないことはしっかり考えてやっているつもりなんで、逆にやりやすいかなと。やりたいことはできているかなと思いますね」

 -アップからやることを徹底している。

 「それは自主トレからやってきた。しっかり続けているだけなんで、これからも続けたいなと思います」

 -最後に今年の目標を宣言してください。

 「90周年で優勝というのはもちろんのこと。そこに向けて、しっかり貢献できるように頑張りたいなと思います」

 ◆佐藤輝の開幕戦メモ ルーキーイヤーの21年は開幕のヤクルト戦(神宮)に「6番・右翼」で先発出場。二回無死一、三塁の好機で迎えた第1打席で左犠飛を打ち初打点を記録。開幕戦に出場した新人野手が初打席初打点をマークするのは、球団史上初の快挙だった。22年のヤクルト戦(京セラ)では5打数3安打1打点で猛打賞。23年のDeNA戦(京セラ)でも4打数2安打で勝利に貢献。しかし、24年の巨人戦(東京ド)はノーヒットだった。

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