大山満塁弾で阪神Vマジック3 19打席ぶりのヒットも指揮官の信頼揺るがず「経験と確かな実力」

 「阪神6-1広島」(5日、甲子園球場)

 夜空に浮かぶ満月に届けとばかりに、力強くも美しいアーチをかけた。熱狂の甲子園。主役は大山悠輔内野手(30)だ。同点の初回無死満塁から9号グランドスラムで勝利を導いた。DeNAが勝利したため、優勝マジックは1つ減って「3」に。早ければ、7日にも史上最速で迎える歓喜の時まで一気に突き進む。

 すさまじい快音とともに放たれた白球が、甲子園の夕空に高々と舞い上がった。大山は早々にスタンドインを確信。歓声を浴びながらゆっくりと走り出した。

 「思い切っていくと決めてましたし、準備であったり、整理は自分の中でしながら(打席に)入ったので、それがいい結果につながったと思います」

 豪快な一振りだった。1点を先制された初回、同点に追いつき、なおも無死満塁の大チャンスで打席が回ってきた。「まずは自分のスイング。どんな形でも打点を挙げるというところは頭にありました」と集中力を高めた。

 今季試合前の時点で、12打数無安打と封じられていた、広島・森のチェンジアップを強振した。完璧に捉えた打球は、左翼席への9号満塁ホームラン。「久々にああいう打球を打てた」と本人も手応え十分の一発。これが自身5年ぶり3度目。本拠地甲子園では初めて放った満塁弾だった。

 藤川監督もどでかい一発を興奮気味に振り返った。「打った瞬間、パッと見たら月がきれいでしたね。素晴らしいホームランでした」。三塁側の空に、大きな存在感を放っていた満月と白球を重ね合わせ、喜んだ。これが19打席ぶりのヒットだったが、5番を任せる男への信頼は絶大だ。「内容は見てますからね。そういった部分では何の不安もなかった。経験と確かな実力がある」とうなずいた。

 初回の猛攻で主導権を握り連勝。貯金は今季最多を更新する31となり、優勝へのマジックも自力で一つ減らし、「3」となった。指揮官は「ぜいたくな悩みですけど、このままずっと(優勝目前の)3か2のままいかないかなと。非常に幸せな時間。少し早いかなっていうのが本音」と余裕の笑みを見せた。

 最高の形でチームを勝利に導いた大山の視線は、早くも次の一戦へ向いていた。「マジックどうこうよりも、目の前の試合だと思う。勝ちにいくことが大事だと思うので、自分たちのできることをしっかりやっていく必要がある」と表情を引き締めた。

 早ければ7日に史上最速で、2年ぶりの歓喜の瞬間を迎える。絶好調のチームを大山が先頭となって引っ張り、ゴールテープを切る。

 ◆5年ぶり通算3本目の満塁弾 大山の満塁本塁打は、2020年9月8日・DeNA戦(横浜)で坂本から放ったのがプロ初。さらに同年9月18日・中日戦(ナゴヤド)で柳から2本目を放った。5年ぶりとなる満塁ホームランは、プロ3本目にして本拠地での待望の一発となった。

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