『ダルビッシュに似ている』

 ‐金本氏は藤浪投手のことを『ダルビッシュに似ている』と話していた。ブルペンを見てそのあたりはどうか?

 金本「オレは、ダルビッシュの1年目をあまり見れなかったんだけど、背格好もよく似ているしね。高校の実績では藤浪の方が上やろ?甲子園で2回優勝してるんだからな。でも、それはあくまで高校の実績。プロの世界で、ダルビッシュ以上の成績を残せる保証はどこにもないわけだからね。そのことは(藤浪本人が)十分、よく分かってると思う。でもそれぐらいになってほしい。タイガースのためだけじゃなく、プロ野球界を盛り上げるっていう意味でね。入っただけでこれだけ騒がれる選手って、なかなかおらんから。藤浪とか大谷が、日本のプロ野球をグッと盛り上げてほしい。そういう、いい責任感を持ってほしいよね」

 ‐藤浪投手は寮の部屋に金本氏から贈られた色紙(「日本のエースに!大きく育て!」)を飾っている。

 金本「あれは、もう嫌々、飾ってると聞いたよ(笑)」

 藤浪「いえいえ。せっかくありがたいお言葉をいただいたので。日本のエースになれとおっしゃっていただいて…。初心を忘れないようにと思って飾っています」

 金本「初心はみんな忘れるんよ。それも人生というか、あってもいいと思うしね」

 金本「昨日(11日)のピッチングはどうだった?おととい(10日)はバラつきがあったと聞いたけど」

 藤浪「あまり良くはなかったですけど、その前よりはマシかなという感じでした」

 金本「投手のことはよく分からないけど、打者目線で見た時に、正直、まだフォームが固まってないよね。当たり前のことだけど、18歳で完成されてる方がおかしいからね。そういう意味で、ほかの投手と比べたら、フォーム的にはまだまだだけど、ボールは一番いってたなと思うよ。本当に。だからすごく楽しみ。あのフォームで、この球というのはね」

 ‐藤浪投手は、これからどんなところを磨いていけばいい?

 金本「基本は真っすぐとスライダーでしょ。スライダーがあれだけ曲がったら、高ささえ間違えなければ、そんなに打たれない。打ちごろのところにきたらプロの打者は打つからね。あとは…変化球も腕が緩む時があるよな?あれは打者も自然にタイミングが合ってしまう。でも、それは真っすぐでカバーできる。今の時点で、真っすぐでも変化球でも腕が振れて、リリースポイントが一緒だったら、すぐに20勝するわな(笑)」

 藤浪投手は恵まれた体格。話題は筋力トレーニングに。

 金本「ウエートトレーニングはやるの?」

 藤浪「高校時代は結構やっていました。スクワットなら、マックスの70%、80%を5回とか…」

 金本「大阪桐蔭は結構やるらしいね。上半身は?」

 藤浪「投手は冬場に少しやるくらいで、あまりやりません。実戦に入ると、上半身はほとんどやることはないですね」

 金本「ダルビッシュなんて、投げる日でも思いっきりベンチプレスをやるらしいよ。聞いたことある?」

 藤浪「はい。聞きました」

 金本「合う合わないがあるから、合うと思えばやればいいと思うし、合わなければ、それ以外の方法でもカバーできると思う。オレは投手のことはよく分からないから」

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スコア速報

主要ニュース

ランキング(金本氏x藤浪対談)

話題の写真ランキング

写真

リアルタイムランキング

注目トピックス