外国人で初の合格なるか!タイガース検定を受けた結果は…

 「僕は阪神タイガースファンだ」と証明する方法に公式ファンクラブに入会することが1つの方法だ。外国人なのに大の虎党であることを公言しているボクは、実際、来年でプラチナ会員になる。ただ、ファンクラブという“称号”はお金を払えばだれでも手に入れることができる。

 もっと「阪神ファン」であるということを胸を張って言える方法はないか。口だけではないんだ-と世間を納得させる方法。ディープな知識を確認するためのツール、それが阪神タイガース検定。資格好きの日本人も感心させるにはもってこいだ。それを初めて知ったのは、2017年12月にデイリースポーツに取材を受けた時だった。インタビューの後、その記者に「虎検を受けて見たら?」と聞かれた。最初は何のことか分からなかったが、よく調べてみたら虎好き度を試すにはぴったりの試験だった。会場で受ける試験は毎年9月、インターネットで受ける試験は11月、昨年はどちらも間に合わずに今年に持ち越した。

 「よし、試験を受けるぞ」と申込書を目の前にしたとき、1つの疑問が湧きあがった。何級を受けたらいいんだろう?どうせ受けるなら、と最難関の1級を受けようと決心した。

 ファン歴は4年。それでいて100個の選択問題中80点を取らなければいけない。「大丈夫かなぁ?」。不安だったのは“守備範囲”の広い設問のジャンル範囲だった。歴史、統計、運営、娯楽、地理、文学、ファッション、保健の知識が問われる。そして…実際、受けてみると、割と簡単な問題もあれば、難問もけっこうあった。歴史に詳しくなければわからない質問もあれば、勘で答えるしかない問題もあった。「絶対、無理」というマニアックなレベルの問題もあった。

 試験を受けながら「これはアカンわ」と思わず関西弁でぶつぶつ言ってしまったが、一方で次にどんな問題が出るだろうとワクワクしている自分もいた。本当に受けて楽しかった。自分の知識の無さを思い知らされたが、何とか全ての問題に答えた。

 テスト終了後に解答をもらって帰宅した。すぐに“問題集”を開き、解答と照らし合わせながら自分の答えを確認した。採点してからまた再確認。自己採点は82点。やったー、合格だ。

 1カ月後、無事、合格証が送られてきた。「阪神タイガース検定 会場試験2018 1級 あなたは阪神タイガース検定2018会場試験1級に合格されました。よって、阪神タイガース通であることを認定し本証を授与いたします。」

 検定事務局に問い合わせたら、過去12年間でこの試験を受けた外国人は唯一僕だけだったそう。要するに、日本人以外の虎ファンの中で世界一なんだ、そう考えるとニヤけてしまった。合格後、しばらくニヤついている僕を見た家族や職場のみんなはきっと気持ち悪かったに違いない。

◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。98年初めて来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」(http://www.thehanshintigers.com)で阪神情報を配信中。

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