真夏のマストアイテムに? 「着る扇風機」で甲子園の観戦が快適だった

 気がつけば本格的な夏がやってきた。そして何よりうれしいのは、阪神の調子が上がってきたことですね。6月の成績がウソのように白星を重ね、毎日見るのが楽しくなってきました。

 冷房の効いたリビングでのテレビ観戦なら快適だけど、球場で観戦したファンはこの暑さで、帰るころにはヘトヘトになっているファンも少なくないと思う。実は先週、甲子園でのヤクルト戦に行った。そのときは、まだ気温も高くなかったのでなんとか快適に観戦できた。正直にいうと、体の大きな私にとっては、5000人の入場制限のおかげで足を伸ばしてゆっくり試合が見れて最高だった。

 もう一つ、気持ち良かったのは、新しく手に入ったこれから必須になるだろうと確信している「着る扇風機」だ。球場ではなくて、工事現場で見たことがあるかもしれない。素材は軽くて、腰のほうに電動ファンが2個ついたベストになっている。本来は工事現場で仕事をしている職人さんなどがこれを着用したら熱中症対策できる素晴らしい発明だ。一度使ってみたら元に戻れないような爽快感を与えてくれるベストなベストだ。

 それを野球観戦グッズに変貌させたのは、三愛(サンアイ)という作業服メーカーだ。元々は岡山県の会社で、創立したのは三國3兄弟だった。そして商品、人、地域を愛するというのが名前の由来だそう。現在はいろいろな作業服をクリエートし、リサイクル素材を使って服を作るなど、地球環境を大事にして会社の名前を体現できている。

 今回は、工事現場の方だけではなく、一般の方が厳しい夏の間に体温の調整をできるようにこのベストを発売しているという。阪神ベストならスタイルは3つ:縦縞(白黒)、縦縞(ピンク)、グラデーション。スイッチ一つでファンが作動し、風量を簡単に調整できる。フル充電で6時間ぐらい持ちますので、余裕で試合中つけっぱなしでも心配不要。

 空調ベストそのものは20年ぐらい存在していると三國晃専務は説明してくれた。しかし、5、6年前から技術が高まり、より愛用されている。以前なら工事現場で個人での購入が多かったけど、最近は支給品となり、必須になっている。昨年から一般化にするように野球観戦でも役に立つこのベストを着想。今年から枚数限定で販売して(シリアル番号がついている)来年以降は反響次第に他球団と提携していこうと考えているそうだ。

 三國さんはどこかの球団のファンではなく、野球全般が好きだという。営業部の下坂元さんは若い頃からの阪神ファン。今年の状況に関しては「ジェット風船は今年、膨らませないので、代わりにこのベストを膨らませてはどうでしょう!」とファンにエールを送りながら自分の商品をアピールしていた。

 体に気をつけながら、暑さに負けないようにこのベストを膨らませて球場へいざGO!ちなみに球場付近にある「タイガースショップ虎虎」で入手可能です。

 ◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。1998年に初来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から在住。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」で阪神情報を配信中。

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