阪神ファンは日本に何人いる?

 【5月18日】

 デイリー読者の皆さんに聞きます。我らが阪神タイガースのファンは日本全国に何人いると思いますか?統計学上でいえば、一定の調査でおよその数字が分かるのか…そう思って取材してみた。

 実は、阪神球団が調べていた。ここからは僕の取材だが、球団創設80周年を迎えた15年度のデータによれば、球団独自で5万人にネット調査したところ、推計の阪神ファン数はざっと930万~1000万人に上ることが分かった。

 考えてみれば、スポンサーへのセールス一つとってもファン数の推計値は重要。ざっとその数を知ることが営業戦略の土台になるわけで、プロ野球に限らず、Jリーグなど、プロスポーツのクラブ経営に欠かせない調査といえる。

 前述のアンケートは無作為で行われたもので、スポーツに興味のない人も含まれる。

 5万人のうち「プロ野球ファンではない」と答えた人は約40%。野球離れ等、色んな観点からこの数字にも注目すべきだけど、「阪神ファン」と答えた人たちが12~13%に上ったという事実、この調査結果には個人的に驚いている。

 阪神ファンって、日本にそんないるのか。

 実数でないとはいえ、分母が5万あれば、統計学上、多大な誤差はないと推測されるわけで…。

 では、「阪神タイガース公式ファンクラブ会員」の数はどうか。最新の数字を取材してみると、20年度の「クラブ会員」は18万人に達する勢いで伸びていた。新型ウイルスの感染拡大で開幕延期が決まって以降、加入者数はストップしたが、春先は、球団初の「18万人超え」…どころか、球団内では「19万人だって夢じゃない」との期待も高まっていたという。

 統計学といえば、そう。都内における新型コロナウイルス感染者の推計値を知るために、厚労省が抗体検査したそうだ。同検査によれば、東京の陽性率は0・6%。都の人口約1400万に換算すると、その数約8万3000人。感染「確認者数」は約5000人だから、16倍ちょっと。プロ野球、Jリーグの専門家会議はこんな統計も参考にするはずだけど、ファンが望む最短開幕へ何か秘策はないものか…この2~3カ月、ずっとそんなことを考えている。

 なかなか名答は浮かばない。

 コロナ禍で中断していたドイツプロサッカーリーグ・ブンデスリーガが16日に無観客で再開した。同リーグが示したガイドラインに沿って、整列や握手はなし。映像を見れば、ベンチ入りのメンバーはマスク着用でソーシャルディスタンスを厳守し、ボールがラインを割る度にスタッフがタオルで拭いている。ゴールを決めても肘タッチ。もちろん、無観客で…。

 同リーグのブレーメンに属するハンパない大迫勇也によれば選手は週に2度のPCR検査が義務づけられるそうだけど、日本のプロ野球はどんな策を講じるべき?

 いざ開幕すれば、阪神球団は全国1000万の虎党にどんな還元策を考えているのだろうか。続きは明後日の当欄で。=敬称略=

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