2023.03.31

シン・京都競馬場で馬場走行テスト　和田竜も絶賛「よりスリリングな競馬が期待できる」

　２０年秋から約２年半の改修工事を経て、４月２２日に新装オープンする京都競馬場で３０日、馬場走行テストが実施され、栗東所属の和田竜二騎手（４５）、川田将雅騎手（３７）、藤岡佑介騎手（３７）ら６人が参加。新スタンド、パドック、４コーナーのカーブ、地下馬道など、新しく生まれ変わった淀の魅力を肌で感じ取った様子だった。

　桜咲く淀に、懐かしい光景が広がった。６組の人馬による試走会。路盤改造で張り替えた緑鮮やかな芝に、久々に美しい蹄音が響いた。拡幅された芝マイル外回りのスタートから、３角の上り下りを経て、カーブが緩やかに、より安全になった４角へ。直線は藤岡佑と川田の同期２人の攻防も。１着となった藤岡佑は、武豊、ルメール、池添ら先輩が見守る中、左手で力強くガッツポーズを繰り出した。

　「記念すべき１走目ということで」と、ちゃめっ気タップリの笑顔。新スタンドの美しさに圧倒された様子で、「めちゃくちゃ素晴らしい。迫力もある。４コーナーも以前に比べると回りやすくなったけど、京都らしいトリッキーさは残っている。駆け引きをするのが今から楽しみ」と期待を膨らませた。

　和田竜も「４コーナーが緩やかになったけど、３コーナーからの下りがあるので、京都独特のよりスリリングな競馬が期待できる」と絶賛。パドックも以前の円形から楕円（だえん）形となり、ファンが３６０度から見ることのできる形に生まれ変わった。川田は「以前の丸形のパドックも京都の象徴でしたが、屋根の下の木の感じも伝統的な日本の京都の雰囲気で、お客さんに楽しんでもらえると思います」と歓迎した。

　「素晴らしい競馬場だと感じましたし、ジョッキー一同頑張っていきたい」と、魅力的なレースの提供を誓った川田。さぁ、グランドオープンまでもうすぐだ。新緑香る新装京都に、美しいサラブレッドとファンの熱気が戻ってくる。