【POG】「雰囲気ある馬」ミカエルパシャは7・9日中京デビュー(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
宝塚記念当日の阪神新馬戦(芝1800m)を勝ったのはギャンブルルーム(牡、大久保)。道中は後方を追走していたが、直線で最内を突くと、次位を1秒1上回るメンバー最速の上がり3F33秒7の鋭い末脚であっという間に突き抜けて、5馬身差の圧勝劇を演じた。レースを振り返って、鞍上の松山Jは「ケイコに乗せてもらった時は少しジリっぽい感じで、初戦からはどうかなという印象でしたが、レースでは切れる脚を使ってくれました。強い競馬でした。返し馬で芝の走りが良く、実戦で良さを出してくれました」と話した。父キズナ譲りの強烈な決め手があり、今後の成長がとても楽しみな一頭だ。
24日の函館未勝利戦(芝1200m)を勝ったのはレガテアドール(牡、吉田)。単勝6番人気と人気薄だったが、好位から抜け出して2着に2馬身差をつけて押し切った。高島助手は「初戦はまだわけが分からない感じで走っていた印象。道中もフワフワしていて、エンジンが掛かりませんでした。今回は1回使った効果もあり、いいポジションにつけてリズム良く運べました」と大きな成長を感じ取っていた。次走は函館2歳S(7月15日・函館、芝1200m)を予定。「まだ幼い面はありますが、この時期の2歳馬にしては大人びた印象。重賞でも楽しみです」と期待を寄せた。
吉田厩舎は7月9日の中京新馬戦(芝2000m)にキタノマディソン(牡、父デクラレーションオブウォー、母チューベローズ)を送り込む予定。「まだケイコでそこまできつい負荷は掛けていないけど、動きはいいですね。長めの距離が合っている印象です」と高島助手。
同レースを予定する2頭の1週前の様子もお伝えしたい。ミカエルパシャ(牡、橋口、父エピファネイア、母ピースオブラヴ)は松山Jで予定。1週前の29日は栗東CWで鞍上を背に、6F79秒3-37秒1-11秒4の好時計。年長馬のジェモロジー(3歳1勝クラス)に半馬身先着を決め、素晴らしい動きを披露した。師は「めちゃめちゃ動きますね。それでいて扱いやすい。柔らかくていいフットワーク。落ち着きもあって、雰囲気がある馬です」と賛辞の言葉を並べた。
ドゥマイシング(牡、矢作、父ドゥラメンテ、母フォースタールック)は坂井Jで予定。「25日から予定を延ばす形になりましたが、その分、乗り込みを重ねてグンと良くなっています。1週前に長めからしっかりとやって、このひと追いでさらに良くなってくると思います」と久保助手の感触は上々。芝2000mの新馬戦ということもあり、来春のクラシック戦線へ向けて重要な一戦になりそうだ。
24日の阪神新馬戦(芝1200m)を勝ったチークタイム(牝、鈴木孝)は函館2歳Sを予定。11日の阪神新馬戦(芝1200m)を勝ったミルテンベルク(牡、武英)の次走は小倉2歳S(9月3日・小倉、芝1200m)に決まった。(馬サブロー栗東支局・塩手)
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