【サウジC】レモンポップ世界の頂点へ JRA賞争ったウシュバテソーロと初対決 ドバイで大敗の名誉挽回へ意欲
「サウジC・G1」(24日、キングアブドゥルアジーズ)
昨年、パンサラッサがアッと驚く快逃劇で制した世界最高賞金レース。ダートの本場アメリカ勢や地元サウジ勢を相手に、今年は日本の精鋭5頭が“連覇”を狙って乗り込むが、最も興味が高いのは対外国馬ではなく、レモンポップVSウシュバテソーロの図式。昨年の最優秀ダートホースを争った2頭が異国の地で初対決。果たして、強いのはどっちだ-。
世界制覇に向けて調整に狂いはない。15日に無事、現地入りを果たしたレモンポップ。昨年はJRAダートG1を完全制覇して、最優秀ダートホースに輝いた日本のエースが、2度目の海外挑戦で世界の頂を目指す。
初の海外遠征となった昨年のドバイゴールデンシャヒーンでは、まさかの10着に大敗した。田中博師は「今思うと、昨年のドバイがいい経験になったと思います。敗因は輸送ではなく、馬にしんどい思いをさせてかわいそうなことをした」と振り返る。前回は急に海外遠征が決定して慌ただしい挑戦だったが、今回はしっかりとプランを組んで挑む大一番。「借りを返してあげないと」と名誉挽回へ意欲満々だ。
今回の舞台は、前走のチャンピオンズCに続いて2度目の1800メートル戦。「今回の距離が100%フィットしているわけではない」と厳しい戦いも覚悟しているが、「今が充実期なのは間違いないので。昨年の夏にすごく馬が変わり、歩きのバランスが変わってきましたね。馬体的にもまだ成長しそうで、もう一つパフォーマンスも上がりそう」と期待は大きい。
ダートの本場アメリカからは、昨年のBCクラシック覇者ホワイトアバリオや、ペガサスWCを制したナショナルトレジャーなどがエントリー。決して楽な戦いにはならないだろう。そして最大のライバルであるウシュバテソーロとは今回が初対戦。JRA賞を争った2頭が、初めて相まみえる世界の頂上決戦。きっちりと決着をつけ、誠の頂点に君臨する。
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