2024.05.20

【日本ダービー】戸崎圭　亡き藤岡康太さん手がけたジャスティンミラノと挑む“特別な”祭典

　「日本ダービー・Ｇ１」(２６日、東京)

　競馬の祭典が１週間後に迫った。今年の大本命は皐月賞をスーパーレコードで制し、史上８頭目の無敗２冠達成を狙うジャスティンミラノ。１０度目の参戦で悲願Ｖを狙う主戦・戸崎圭太騎手（４３）＝美浦・田島＝が、大一番へ向けて胸中を語った。

　　◇　　◇

　－皐月賞を振り返って。

　「能力はあると分かっていた。ただ、いろいろな条件をクリアしなければならないところがあると思っていました。右回りや、今までと全く違うであろうペース、そして４つのコーナーとゲートの出方。３～４コーナーで手応えが怪しくなったのはコーナー４つというところだと思っています。それでもクリアしてくれて、強い内容だった」

　－この馬の一番の長所は。

　「操縦性の高さだと思っています。フットワークの柔らかさというかバネというか、そんなところも持っていて、パワーも兼ね備えている」

　－舞台は東京２４００メートルに変わるが。

　「ダービーの方が条件はいいと思っています。ゆったりしたフットワークなので、ゆったり走った方がいいと思います。距離も心配はしていないです」

　－１０度目のダービーとなるが、やはり特別か。

　「（特別に）なってきたなという感じです。前はＧ１かな、というくらいで特別視はなかった。でも、ＪＲＡに移籍していろいろと触れて、経験して、ダービーの重さを感じてきた。２着になると余計に勝ちたいという気持ちも出てきますしね」

　－今回は１８年２着のエポカドーロの時と同様、皐月賞馬で臨む。当時はどんな感じだったか。

　「エポカは皐月賞の方が走りやすいかなと思っていて、ダービーは距離が一番の不安でした。今回は１番人気になるだろうという馬ですし、エポカの時は人気でもなかった（４番人気）ですから。（１９年２着の）ダノンキングリーも距離の不安があるなかで頑張ってくれたなと。持っているポテンシャルなんだなと」

　－ジャスティンミラノは藤岡康太さんが仕上げてきた経緯がある。

　「僕の勝手な思いのなかだけですが、康太と一緒に戦えると思っていて、とても心強いです。康太も応援してくれているというか、康太と一緒にダービージョッキーかなと思っていて心強いです」

　－馬のことをすごく細かく教えてくれたそうだが。

　「康太の方から言ってきてくれたので。正直、関西と関東なので、なかなか近くなかったというか、ジャスティンミラノを通して近づいたんです。会話もすごくしました」