【エルムS】ペイシャエス復活Vだ 重賞2勝の実力馬、昨年の雪辱へ
「エルムS・G3」(4日、札幌)
2年連続で参戦のペイシャエス。重賞2勝を誇る実力馬が、昨年8着に敗れた北都のダート決戦で怪気炎を上げている。
昨年との決定的な違いは、美浦からの長距離輸送をクリアしたことだろう。「去年は(札幌に)着いたらマイナス20キロでしたから」と吉開助手が振り返るように、昨年はそれを考慮して追い切り日をスライドさせたほどだった。「去年は輸送前にすごく具合が良かったので、調子に乗ってやり過ぎてしまいました。なので、今回はあまりやり過ぎなかったのが良かったのかもしれません」。失敗した経験を生かして仕上げてきたかいあって、「今年は10キロ減。力を出せる状態です」と万全を見据えている。
今の気候もペイシャエスにとっては味方している。昨年は札幌でも気温30度を超すなど、「暑いのが苦手」なこの馬にはこたえていたという。しかし、今年は真夏日になることがほぼなく、「美浦ではヘタっていませんでしたが、(北海道でも)涼しいのはいいですね」と歓迎する。
前走のマーチSは本調子ではないなかでも3着に好走。そして、水曜の最終リハで状態をチェックした横山和が「前回の(良くなかった)雰囲気ではない感じでした」とジャッジしたように、昨年比でも前走比でも良化は明らか。上がり目しかない5歳馬が1年8カ月ぶりの美酒に酔いしれる。
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