赤穂亮が日本バンタム級新王者に 大差の判定勝ち
「ボクシング・日本バンタム級王座決定戦」(10日、後楽園ホール)
赤穂亮(30)が3-0の大差判定(98-92、98-92、98-93)で田中裕士(25)を下し新王者となった。赤穂は30勝(19KO)2敗2分、田中は19勝(13KO)2敗とした。
開始ゴング早々、赤穂が左フックで襲いかかった。強引にペースを握ると左を上下に打ち込み、右をぶつけた。ほぼ一方的な試合展開に持ち込んだ赤穂だったが、3回に偶然のバッティングで左目上をカットした。
「切ったことも縫ったこともない。精神的に切れた」と集中力を欠いたと振り返った。ほぼ一方的に攻めまくりながら一度もダウンを奪えず「(パンチを)もらってやばい相手じゃない。3発もらって一発返せばいいのに、自分の悪いクセが出た。納得がいってない。ダメージは向こうの方が何倍もあるのに倒れなかった。タイトルマッチに出てくる選手は気持ちが強い」と話した。
今後については「こういう試合が続いているうちは世界とはいえない」としながら、奮起を誓っていた。