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宮史郎さん歌手魂…危篤状態で歌うしぐさ

2012年11月21日

 74年「殿さまキングス」時代の宮路オサム。当時から切磋琢磨してきた盟友の死に心を痛めていた

 74年「殿さまキングス」時代の宮路オサム。当時から切磋琢磨してきた盟友の死に心を痛めていた

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 危篤を知ったのは12日だった。宮さんの家族から連絡を受け、病院に駆けつけると、酸素マスクをつけた宮さんが横たわっていた。宮路は、宮さんの手を握りながら「史郎ちゃん、お客さんが君の歌を待ってるぞ!宮史郎よ、よみがえれ!」と大声で呼びかけたという。

 宮さんは言葉を発することはできなかったが、足をバタバタさせ、ナースコールのボタンをマイクのように握り、歌うしぐさを見せたという。その後、一時は透析治療ができるまでに回復。宮路は「ステージにいると思ったんじゃないでしょうか」と振り返り、宮さんの心を代弁した。

 体調不良は長期にわたっていた。7年前のコンサートでは、曲のイントロから歌い始めまでに、ステージ袖から中央にたどり着けないこともあったという。宮路は、今年に入って本人から「来年、宮史郎はいないかもしれない」と打ち明けられた。2度大病を克服した宮路は気持ちが痛いほど分かった。また、「もしも、ただ生きてるだけの人間になってしまったら、延命治療を反対してくれ」と懇願されたというが、「ご家族には言えませんでした」と憔悴(しょうすい)しきった声で話した。

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