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市川猿翁 5カ月ぶり公の場でナマ声

2013年12月1日

 にらみを利かせる市川猿翁=京都・南座(撮影・石湯恒介)

 にらみを利かせる市川猿翁=京都・南座(撮影・石湯恒介)

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 約5カ月ぶりの舞台だった。今年1月、大阪松竹座での襲名披露公演を風邪で休演し、同下旬から都内の病院に入院。3月28日の歌舞伎座開場の手打ち式には病院から駆けつけた。5月30日に退院したが、6月の博多座公演も体調不良を訴え休演が続いていた。最後に公の場に出てきたのは、同27日の「第22回モンブラン国際文化賞」の授賞式で、中車に介添えされての登場だった。

 関係者によると、猿翁は今回の襲名披露のために体調を整え、数日前に京都入り。28、29日と同劇場で行われた舞台稽古を見学して、本番に備えてきたという。

 猿之助に代読させた口上には「みなさま、ようよう京都まで上ることができました。なにとぞこの後も、私はじめ澤瀉屋一門を末長くごひいきに」と思いをしたためた。藤十郎が「隅から隅までずいーっとこい願い上げ奉りまする」と発声すると、猿翁も声を出し、客席全体を見渡しおじぎをするしぐさも見せた。その役者魂に会場からは惜しみない拍手が送られていた。

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