雁屋哲氏 圧力に負けたのではない

 漫画の登場人物が東京電力福島第1原発を訪問した後、鼻血を出す描写が各方面からの議論を呼んだ「美味しんぼ」の原作者、雁屋哲氏が22日、ブログを更新し、同漫画の「休載は去年から決まっていたこと」と説明した。

 雁屋氏はブログで「今回いろいろな方が編集部にご意見を述べられていますが、そのようなことに編集部が考慮して『美味しんぼ』の休載を決めた訳ではありません」と外部的要因が理由ではないことを訴えた。

 また、「美味しんぼ」の「福島の真実篇」は当初は「単行本1巻の予定で始めました」と記した。しかし、取材を進めるうちに1巻で済む内容ではなくなり、「急遽、単行本2巻で納めようということになった」と経緯を説明。「単行本2巻で納めるのは、24話が限界です。最初から『福島の真実篇』は24話で終わりと決まっていたのです」と、やはり掲載後の外部的要因とは無関係であることを訴えた。

 登場人物の鼻血は「その22」で描写。雁屋氏は「その段階で原稿は書き上げており、作画もできあがっていたので、圧力に負けようにも負けようがなかったのです」と記した。

 休載については「過去に何度かあり、6ヶ月以上休載したこともあります。連載も長期化すると、原作者も、作画家も時に休みを取る必要があるのです」と記し、変わったことではないことを説明した。

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