ASKA暴走手記、衝撃ブログも即削除
2014年9月に覚せい剤取締法(使用)の罪で懲役3年執行猶予4年の有罪判決を受けた歌手のASKA(57)が9日夜、長文のブログを発表していたことが10日、分かった。事件などについて初めてつづるとともに、音楽活動再開の意欲を示したが、ブログは数時間で削除された。関係者は「書いたのはASKA本人。本人は本として出版するつもりだったが、頓挫したために、発作的にアップしたようだ」と話している。
有罪判決を受けてから約1年4カ月。沈黙を貫いてきたASKAが突如“暴走手記”をネット上に掲載した。
「700番」と題し「みなさん、お久しぶりです。ASKAです。」から始まる手記は約9万4000字、400字詰め原稿用紙で約250枚近くに及ぶ“大作”。20章に分け、ところどころに「この本」と表現もされているように、著書として出版するつもりで執筆していたという。
関係者によれば、手記は有罪判決後に入所していた薬物依存症リハビリ施設を出所した14年末ごろから書き始め、昨秋ごろ完成させた。最終的に出版がかなわなず、9日夜になってASKA自らが突発的にブログにアップ。関係者が気づき、数時間で削除された。
内容も衝撃的だ。冒頭でいきなり音楽活動再開を宣言。判決後に楽曲製作に没頭した結果、フルアルバム約5枚分の楽曲と110編の散文詩が完成したとし「レコード会社、出版会社などはどこも決まっておりません」としつつ「私は活動することを選びました」と復帰へ意欲を示した。
その後は、薬物に手を染めたきっかけから暴力団関係者との交流によって覚せい剤やMDMAを入手するようになった経緯を赤裸々に描写。一緒に逮捕され、有罪判決を受けた愛人女性は「断じてえん罪だと提言する」と繰り返し主張した。
一方で、08年に死去したタレント・飯島愛さん(享年36)との交流を唐突に明かすなど、理解に苦しむ記述もあった。一部の関係者は「ASKAは心身とも薬物依存の後遺症に悩まされている」と話した。
この日、都内の自宅に報道陣が集まったが、ASKAは姿を見せなかった。ブログでは「間違った行いをしてしまったことを認め、人生を悔い改め、その上で皆さんの前に立とうと決心をいたしました」としており、今後の動きが注目される。