石坂浩二「鑑定団」出演時間55秒
俳優の石坂浩二(74)が司会を務めるも発言シーンが異様に少ないことで注目を集めるテレビ東京系「開運!何でも鑑定団」が2日、放送され、石坂の発言シーンはほぼなく、今田耕司が番組を仕切っていた。出演時間は後ろ姿を含めて約55秒。ネット上には「本当にカットされている」「本当にしゃべってないようになってる」「陰湿ないじめだ」などの声が見られた。
番組冒頭、今田を中央に石坂は現れ、そろって「こんばんは」との声が流れたが、後は今田のトークがメーン。石坂が笑っている姿がわずかの時間、映った。宝物を持ってきた依頼人はラッツ&スターの桑野信義。GIジョーのフィギュアの鑑定を依頼した。桑野がスタジオに登場したシーンも今田がメーン。石坂は映らなかった。鑑定人に値段を求める「オープンザプライス!」と言う場面でも今田のみだった。専門家の解説があって「ありがとうございました」というシーンでは、石坂は画面に映るもコメントはなかった。
CMになって出品者は2人目に。「依頼人の登場です」という場面で今田の単独だった。出演者と依頼人のやり取りは今田が務めた。品物は小林一茶が書いた掛け軸ということだった。石坂が笑っているところがわずかに映った。専門家によって「一茶直筆に間違いなし。450万円」との鑑定となり、今田と桑野と依頼人の3ショットが映されるも石坂のコメントはなかった。その後、松尾伴内が登場し、琥珀と信じた物を持ち込んだ依頼人とたっぷり時間をさいてトークした。
次の鑑定では古清水と思われる物が。「依頼人の登場です」とのシーンではやはり今田が。石坂が手を叩いて迎えるシーンが映った。依頼人とのトークはやはり今田が務め、今田と依頼人と桑野の3ショットがここでも映された。結局、最後まで石坂が意見を述べるシーンはただの一瞬もなかった。
テレ東の高橋一雄社長は1月28日の会見で、「(石坂は)功労者で友好的に話している」、同局の井澤昌平専務も「3時間の番組を1時間に編集する。鑑定者のコメントが長く、結果的に(石坂の)コメントが短くなる」と意図的な編集を否定していた。石坂は3月いっぱいで同番組を降板することがすでに発表されている。