“号泣元県議”法廷での迷語録(上)

 政務活動費をだまし取ったとして詐欺罪などに問われた“号泣県議”こと元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)の第2回公判が22日午後、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で開かれた。同被告の迷語録を(上)(下)で詳報する。以下は(上)。

 (冒頭に、この日の耳の調子について)

 「精神状態によっては右耳に集中しないと、声としては聞こえますが、質問の主旨が理解できない場合があります」

 (先に検察官質問。おかしなポーズは出さず、正面を向いて回答。自身のヤフーカレンダーの記載内容を提示されるも『記憶にありません』を連発)

 -(膨大な回数、日帰り出張を計上した)城崎、佐用への出張の入力が1件もないが。

 「記憶にありません」

 -前回の初公判から約1カ月、何かを思い出そうと努力したか?

 「前回も申し上げたが、病気(記憶障害の可能性)で医師の診断を受けており、努力したとか、しなかったとか、そういう次元の話ではございません」

 -努力しなかったのか

 「勾留され、そういう精神状態ではなく、努力という言葉すら頭に思い浮かびません」

 -記憶のないあなたが、詐欺をやっていないと言う根拠は?

 「記憶がないので、根拠を求められてもお答えできません」

 (取り調べ担当検事が質問に立ち)

 -取り調べ2回目以降の調書は、私とあなたの問答をそのまま事務官が入力した

 「いえ、それは違います!」

 -何が違う

 「平成27年7月13日に押収されたICレコーダーに全て残っているはずです。神戸地方検察庁506号室での、7月13日までの言葉が全て残っていると思います」

 -取り調べの1回目は、あなたが調書の「ここが違う、あそこが違う」と訂正して、最後は「しゃべった通りじゃないから署名できない」とおっしゃった

 「今の精神状態では一部言葉の意味が分かりません。右耳を集中させますので、もう1回質問をお願いします」

 (と、窮屈なまでに体をひねり、左側にいる検察官に右耳を向ける“聞こえませんポーズ”をとる)

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