ISPS主催男子ゴルフツアー「ハンダグローバルカップ」大成功
2016年7月5日
表彰式で笑顔をみせる半田晴久会長(左)と朴ジュンウォン=石川県・朱鷺の台CC
国際スポーツ振興協会(ISPS)主催の男子国内ツアー「ISPSハンダグローバルカップ」が、6月23日から26日まで石川県羽咋(はくい)市の朱鷺(とき)の台カントリークラブで行われ、韓国の朴ジュンウォン(33)の優勝で幕を閉じた。朴とアルゼンチンのエミリアノ・グリジョとの見応えたっぷりのプレーオフや、宮本勝昌(43)、武藤俊憲(38)のアルバトロス達成、小林伸太郎(29)のホールインワンなど、華やかな話題に事欠かなかった今大会。ISPSの半田晴久会長は「ISPSはグローバルな、世界で戦える日本のゴルファーを育てるために貢献したい」と笑顔を見せた。
もどかしさ
今年で2回目の開催となった同大会。今年から、優勝カップは〝優勝兜〟に〝昇格〟した。
表彰式で半田会長は優勝者の朴にグリーンジャケットならぬグリーン羽織と、優勝カップならぬ優勝兜を贈呈。朴も日本で勝てたことを象徴するこの〝おもてなし〟に、笑顔を倍増させた。
半田会長によれば、同大会が掲げるテーマは①グローバル化に対応していくこと②スポーツ、ゴルフの社会貢献③地域おこしの3つ。スピーチでは「ゴルフが楽しく、面白く、豊かに日本文化に根差させたい。グローバル化とともに日本化できれば、ゴルファーもギャラリーも楽しめる」と理想を明かした。
その根底には、日本人ゴルファーが世界で優勝できないもどかしさがある。世界中に友人がおり、世界標準を知る半田会長だからこその思いだ。
今大会は準優勝のグリジョをはじめ、シャール・シュワーツェル(南アフリカ)、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)、ビクトル・デュビュッソン(フランス)ら、名実ともに世界のトップで活躍している選手が招待されている。半田会長は、世界を飛び回る彼らのライフスタイルとその強いメンタルを挙げる。
「欧米の人たちは全米オープンの最終戦からここに来ても、時差なんて気にしていない。来た日からプロアマをやって、毎日ご飯をワイワイ食べて、初日から優勝争いをしている。そういう、世界のメジャーでメインに戦って勝っている選手のプレーぶりや、メンタリティーには日本の選手が学ぶべきものがある。それがゴルフのグローバルスタンダードなのです」
今大会のような場で世界のトップと交わることは、日本人選手にとって意義があるとし、「体感し、意識の壁を越えることが必要」と話した。
さまざまな分野のスポーツをサポートし、選手を育成しているISPS。特に半田会長のゴルフへの思いは強いとあって、「次は人を育てる。世界で戦える、勝てる日本のゴルファーを育てたい」と宣言。「ISPSはこれからもグローバルな世界で戦える日本のゴルファーを育てるために、協力・貢献したい」と話していた。