「ヤンキース２-６マリナーズ」（１３日、ニューヨーク）

　２年ぶりの現役復帰登板となったヤンキースの相手左腕ペティットとの10年７月８日以来の顔合わせ。過去の対戦は打率４割（40打数16安打）と圧倒していたマリナーズのイチローだったが、この日は３打席とも沈黙させられた。

　反応したのはいずれも２球目、１４５キロ前後の速球。「リポートよりも球が速くきていた。そんなにビックリするような変化はないですね」。結果は紙一重、すべて内野ゴロだった。

　ここまで新打順の３番で全試合に出場している。しかし、試合前の会見でウェッジ監督は打順再変更を示唆。チームの得点力向上を期待しての３番抜てきだったが、好転の気配なし。若手の台頭を条件に挙げながら、指揮官は「１、２、３番やその他の打順も含め、今後の状況を見る」と話した。

　この日は八回に２番手から左翼線二塁打を放ったイチロー。マ軍は連敗を２で止め、１日で地区最下位から脱出した。イチローのバットなしにチームの浮上はありえない。