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ダル最短KOで謝罪も監督「絶対謝るな」

 イチローに2安打を許したダルビッシュ(共同)
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 イチローに2安打を許したダルビッシュ(共同)

 「マリナーズ6‐1レンジャーズ」(21日、シアトル)

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)がマリナーズ戦に先発。メジャー移籍後最短での降板となる4回5失点(自責点4)で今季2敗目(6勝)を喫した。マリナーズ・イチロー外野手(38)に2本の適時打を許すなど、失点も自己ワーストに並んだ。イチローは4打数2安打2打点だった。

 エースの責任を果たせなかった気持ちを言葉にした。四回終了後のベンチで交代を告げたワシントン監督に向かってダルビッシュは言った。

 「I’m sorry」

 メジャー9度目のマウンド。自己ワーストの4回降板となった。

 「長いイニングを投げれていないですし、内容がよくないっていうことで謝ったんですけど、『そういうときもあるから絶対に謝るな』って言われました」

 メジャー初登板初勝利を飾った4月9日以来のマ軍戦。先頭打者を空振り三振に斬ったが、その直後に四球。イチローに右翼線三塁打を打たれて先制点を許した。三回にも再び、イチローに適時打。「最初の打席は低めの球をうまく打たれたなぁと思いましたし、2安打目はちょっと甘かった」。前回の3安打に続く2安打。リベンジは次回以降に持ち越された。

 この日は、初回のモンテロへの3球目が場内表示で99マイル(約159キロ)を計測するなど、球速は問題なし。しかし、制球が安定せず、四回の3連続四球は「自分が思っているものと違うフォームで投げていた」と解説。無死満塁を1点に抑えたのは意地だった。

 降板後はクラブハウスにこもらず、ベンチの最前列で試合を見守った。「前回のマリナーズ戦もフォアボールは多かったですけど、今回は悲観的ではない。仕方ないですね」。長いシーズン。こんな日もあることをダルビッシュは知っている。

(2012年5月23日)

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