「なでしこＬ、ＩＮＡＣ神戸３-０浦和」（３日、ホームズ）

　ＩＮＡＣ神戸は、日本代表ＦＷ川澄奈穂美（２６）の６試合ぶり得点と、ＦＷ高瀬愛実（２１）の２得点により、３‐０で浦和に快勝した。ＩＮＡＣ神戸は２試合ぶりの白星で、首位を守った。２位の日テレは大阪高槻を２‐０で下した。新潟はＡＳ狭山と０‐０、伊賀ＦＣは千葉と１‐１で、それぞれ引き分けた。

　ゴールに飢えていたストライカーが、６試合ぶりに存在感を放った。２点リードで迎えた後半３５分、川澄の右足がＩＮＡＣ神戸の勝利を決定づけた。「ＦＷとしてゴールできてホッとしています」。４月２２日の福岡ＡＮ戦以来となる今季３点目に、愛くるしい顔をほころばせた。

　技ありのゴールだった。ＭＦ池笑然からのパスに、左サイドを駆け上がった。ＧＫ山郷との１対１になり、一呼吸置いた。「代表で一緒にやっているし、自分の特徴を分かっている。打つときに力を入れずにパスしようという気持ちで…」。日本代表対決を、駆け引きで制した。

　開幕から２試合連続で得点しながら、ここ５試合は不発。周囲から心配されたが「入るときは入る、入らないときは入らないもの」と言い聞かせた。前節、チームは開幕からの連勝が６でストップ。勝利が求められたホームで、昨季の得点王が出した答えは１ゴール、１アシストだった。

　次節（１０日）は、アウェーで２位・日テレとの無敗対決に臨む。「苦しい戦いになると思うけど、声援を後押しに頑張る」。五輪中断前、最後のリーグ戦も、もちろんゴールで締めくくる。