「Ｊ１、浦和０-０仙台」（２３日、埼玉）

　浦和は首位・仙台と０‐０で引き分けた。最低限の勝ち点１という結果で首位争いは持ち越したが、日本代表ＤＦ槙野智章（２５）は夏場のジャンプアップを予告した。広島も大宮と０‐０で、勝ち点２９の２位。川崎は横浜Ｍと０‐０で引き分けて同２６の４位。Ｇ大阪は札幌を４‐０で下し、７試合ぶりの白星を挙げた。最下位の札幌は６連敗。

　チーム一のお祭り男が“夏祭り”を予告した。「負けない戦いができているのは昨年より成長した部分。でも、勝ち点１じゃ足りないので、この夏が勝負だと思う」と槙野。最低限の勝ち点１で、６季ぶり優勝への望みはつないだ。あとは、そこへ至る道を駆け抜けるだけだ。

　仙台の足元をおびやかし続けた。結果はオフサイドだったが、後半３８分にはＦＷ田中が幻のゴール。勝利まであと一歩だっただけに「０点に抑えたことよりも、１点取れなかったことが悔しい」とＤＦらしくない発言も飛び出した。

　首位チームとの決戦だったが観客は４万に届かず、空席が目立った。「前売りが３万５千。当日も３万５千いくと思ったけどね」と、槙野は苦笑い。大きな祭りにはそれなりの観客も必要だ。「いいサッカーをやれば自然と伸びてくると思う」と誓った。

　例年のレッズは夏場に力尽きる傾向にあるが、今年は違う。「１月、２月にしっかり走り込んだので、その成果が夏に出てくると思う」。浅黒く日焼けした肌が“飛躍の夏”の到来を予感させた。