長友が本田に要求!ロナ、メッシになれ
「W杯アジア最終予選、イラク‐日本」(11日、ドーハ)
サッカー日本代表のDF長友佑都(26)=インテル・ミラノ=が7日、W杯出場決定後の公式会見でチームメートに“公開説教”したMF本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=に対し、世界No.1のスター選手になるよう逆要求した。W杯優勝に向け、長友は自身の成長とともに、盟友・本田のレベルアップこそ不可欠と認識。「Cロナ、メッシになってもらわないといけない」と断言した。
7日はドーハ市内で初練習を行ったが、本田は右太もも張りのため宿舎のトレーニング室で別メニュー調整、香川も疲労のため宿舎で完全静養した。長友の顔は笑っていたが、鋭い目つきは本気だった。
「圭佑には、クリスティアーノ・ロナウドやメッシ並みの影響力のある選手になってもらいたい。いや、なってもらわないといけない」
5日の会見では、本田から「サイド突破の精度向上」という課題を突き付けられた。妥協なき進化への姿勢で共鳴し合う仲間だからこそ、今度は長友が本田に“要求”をぶつけた。圧倒的な決定力で世界の頂点に君臨するスーパースター2人を引き合いに、その高みまで必ず上り詰めろと求めたのだ。
2011年1月、アジア・カップ(カタール)の期間中に、長友と本田に岡崎を加えた「86年組」の3人で熱く、深い激論を交わした。「オレたちは世界を圧倒したい。相手がアジアでもヨーロッパでも南米でも、世界を圧倒できるような実力を付けて圧倒したい」。
ただ、1年後にW杯を控え、危機感が頭をもたげてきたのも事実。「自分自身もそうだが、みんなに成長してもらわないと、僕らの夢はかなわない」。本田への叱咤(しった)の理由は、その1点にある。
主力選手の言葉には責任が伴う。「いくら口で言っても、行動で示さないと。やらないと」。眼前のイラク戦、その先にあるコンフェデ杯に向け、人一倍強い責任感が長友を突き動かしている。