ロッテ・井口、思い出深い福岡での最後の試合満喫 元戦友・和田撃ち
「ソフトバンク3-0ロッテ」(27日、ヤフオクドーム)
今季限りで現役引退するロッテ・井口が思い出深い福岡でのラストゲームを満喫した。ダイエー時代に8年間、慣れ親しんだ球場で「4番・指名打者」で先発出場。その一戦はかつての戦友との縁が交錯した感慨深いものだった。
マウンドには同僚だった和田。二回の第1打席で左前打を放ったが、四回の第2打席は空振り三振。くしくも通算1500奪三振をプレゼントしたが「最後に勝負できてよかった」と幸運な巡り合わせに感謝した。
「プロをスタートして、成長させてもらった。球場を見ながら、いろいろな思いが込み上げてきた」。試合後は歓声と拍手に包まれたグラウンドを一周。右翼席の前ではソフトバンクファンに一礼し、最後は一塁ベンチ前で工藤監督と和田から花束を受け取った。
前日には当時監督だったソフトバンク・王球団会長にあいさつ。「よく頑張った。ここまでできて幸運だぞ」とねぎらわれた。今後は28日に出場選手登録を外れ、引退試合となる9月24日・日本ハム戦(ZOZOマリン)に備える。勇姿を見られるのは残り1試合のみだ。