フジ日本S中継の新兵器に大反響「マトリックスみたい」 視聴率も好調11・2%
フジテレビが29日に生中継したプロ野球日本シリーズのソフトバンク対DeNA第2戦が、平均視聴率11・2パーセントを記録したことが30日、分かった。28日にTBSが生中継した第1戦の視聴率は9・8パーセント。ネット上ではフジテレビが日本シリーズ史上初めて導入した新兵器、自由視点映像システム「4D REPLAY(リプレー)」への称賛が目立っており、2ケタ視聴率獲得に大いに貢献したようだ。
「4D REPLAY」とは複数のカメラで撮影した動画を合成し、リプレー映像を見る際に放送局側が見たい視点でそのプレーを振り返ることができるというもの。
野球の場合は、打者がボールをとらえる瞬間を正面、上、横などさまざまな角度から見ることができる。テレビ中継上では視点が縦・横にワンカットでぐるぐると回転しているように見える。
例えば二回表、DeNA・筒香嘉智選手が三塁内野安打を放った場面のリプレーでは、一塁を中心に、一塁側から本塁側、三塁側まで180度視点が回転していた。
フジテレビは中継内で、120台のカメラを配置したことを明らかにしている。
この臨場感あふれる新兵器は、ネット上でも好評。「マトリックスみたいにぐいーんと回るのがなかなか」「画期的なカメラワーク」「カメラ技術がすごすぎてびびる」といった声が相次いだが、一方では「目が回る感じで気分が悪くなる」という声もあった。
フジテレビには4D REPLAYへの「カメラを何台も使った全方向の映像が分かりやすい」といった声や、試合終了まで中継を延長したことへの「地上波の民放で中継してもらえたこと自体がうれしい」といった声が届いているという。
フジの宣伝担当者はデイリースポーツに「試合展開もすばらしかったので、視聴者の皆さんが楽しんでいただけたものと思います。『4D REPLAY』もご好評いただいているように思います」とコメントしている。