大阪桐蔭、春夏連覇へ辛勝発進 西谷監督は甲子園通算50勝
「第100回全国高校野球選手権・1回戦、大阪桐蔭3-1作新学院」(6日、甲子園球場)
春夏連覇を目指す大阪桐蔭が、難敵を下して初戦を突破した。
エース・柿木蓮投手(3年)が、期待に応えて完投勝利。西谷浩一監督は春夏通算50勝に到達し、明徳義塾の馬淵史郎監督に並んで歴代5位タイの勝利数となった。
二回、先頭のプロ注目・根尾昂内野手(3年)が左翼線三塁打で出塁。1死を挟んで、7番・山田健太内野手(3年)の左翼犠で先制した。その後は相手の継投策に苦しみ、追加点を奪えなかったが、八回に藤原恭大外野手(3年)の適時打と相手失策が重なり、2点を加えた。
エース柿木は140キロ台中盤の直球を軸に、制球も安定。1失点完投で、勝利の立役者となった。
大阪桐蔭は、今春のセンバツ初戦から公式戦22連勝。甲子園では04年のセンバツから、初戦17連勝となった。
16年に全国制覇を成し遂げている作新学院(栃木)も王者に食らいついた。三回、エース高山陽成投手(3年)を2回3安打1失点で降板させ、左腕の佐取達也投手(3年)にスイッチ。この継投がはまり、佐取は5回無失点の好投。終盤まで、息詰まる投手戦に持ち込んだ。
九回、2死から1点を返し、なお一、二塁と攻めたが、反撃はここまで。初戦突破はならなかった。