“特別態勢”で開催 照明25%減、売店メニューも一部変更、試合前に余震…
「日本ハム4-3オリックス」(14日、札幌ドーム)
日本ハムは北海道で震度7を観測した地震後、初めての札幌ドームでの試合となるオリックス戦で快勝した。0-1の四回1死満塁、清宮幸太郎内野手(19)が押し出し四球を選んで同点とすると、鶴岡慎也捕手(37)の中前適時打で勝ち越しに成功。この一戦を「復興へのプレーボールとする」との強い思いで臨んだナインが、大きな勝利を地元ファンに届けた。
試合開始29分前の午後5時31分。胆振地方中東部を震源とする最大震度3の余震が起きた。札幌ドーム内も数秒間、小さく横揺れし客席のファンは顔を見合わせ、恐怖に顔をこわばらせた。
それでも開始約10分前には両軍ナインがベンチ前に整列。右中間席後方の大型ビジョンに日本ハムのチーム全員が集合した映像が映し出され、主将・中田が「微力ではありますが、今日を復興へのプレーボールとすることを誓います」とメッセージ。黙とうがささげられ、特別な試合は始まった。
経済産業省から20%の節電を要請されており、グラウンド上の照明は通常の25%減。コンコースも減灯された。左中間後方のビジョンは停止し、右中間後方のみでスコアなどを表示した。1階コンコースの売店では野菜類が仕入れられず、一部メニューを変更する店舗が多数あった。
日常生活への影響も残る中での試合開催となったが、札幌市在住の自営業・内山岳彦さん(56)は「なんとかしないといけないという気持ちが伝わってくる。結構、年なのでね。涙腺がやられそう」と目を潤ませた。
試合前には日本ハムの栗山監督、中田、中島、有原、上沢に加えて、オリックス・福良監督らも募金活動に参加。10分間、ファンとハイタッチを交わしながら声を掛けた。
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