巨人・原監督 執念の引き分けで安ど…マツダ3連敗を阻止
「広島3-3巨人」(5日、マツダスタジアム)
4時間22分の死闘をどうにか、引き分けに持ち込んだ。昨年2勝9敗1分けと苦しんだマツダで3連敗を阻止。原監督は開口一番「よく頑張りました。みんないい気持ちであしたを迎えられる」。負けなかったことに安どした。
瀬戸際に追い込まれたが、窮地を救ったのが今、一番頼りになる坂本勇だ。九回。鯉の守護神・中崎の内角直球を左前へ同点打。三回にも左中間へ11年連続2桁10号ソロ。開幕から31試合連続出塁と打線をけん引する主将は「負けられない一戦だった。勝つことが一番ですけど、今日みたいな展開で負けないことが大事」と、引き分けを前向きに捉えた。
九回の重信、阿部の代打攻勢で、その裏には亀井に4年ぶりの一塁を守らせた。ベテランは右翼、左翼、一塁、左翼と4度守備位置が変わり「総動員ですよ」と原監督。延長十二回は今季初昇格の田口が1死満塁のピンチを招きながらも無失点。7人の継投でしのいだ。延長戦は17年9月12日・阪神戦(甲子園)で引き分けて以降、13試合連続勝ち星なしとなったが「(負けずに)よかった」と価値ある引き分けを強調した。