巨人の新外国人、ルビー・デラロサ投手（３０）が２７日、川崎市のジャイアンツ球場で入団会見に臨んだ。背番号は「９７」で年俸は推定３０００万円。レッドソックス時代に同僚だった巨人ＯＢ・上原浩治氏（４４）から日本で活躍するために授かった金言を胸に、勝利の方程式入りを目指す。

　背番号９７の真っさらなユニホームに袖を通したデラロサは「巨人軍でプレーできること、一員になれることを非常に光栄に思います。優勝に貢献できるように頑張ります」と熱い思いを語った。

　巨人とは不思議な縁があった。１３年から２年間在籍したレッドソックス時代。当時、日本人メジャーリーガーとして活躍していた上原氏と同僚だった。豊富な練習量と細やかな体調管理。野球に対する上原氏の姿勢に心を動かされた。

　来日前には上原氏に「なぜ日本人があれだけいっぱい練習するのか？ケガをしないのか？」と質問していたという。実際、入団会見後に巨人の練習を目の当たりにし「準備をしっかりする。ストレッチや柔軟体操など毎日のルーティンを動かさない」と実感した。来日は人生初。「美しい国。文化は非常に規律が正しい。どんどん吸収したい」と、適応に意欲を見せた。

　今後はファームで調整する助っ人。原監督は「１イニング任せられるのであれば強い戦力」とリリーフとして期待した。終盤の大事な場面で起用できれば、５年ぶりの優勝へ懸案となっている勝利の方程式確立へ近づく。「しっかり結果を出し、自分のやることに集中したい」とデラロサ。レジェンドの助言も生かし、日本での成功を目指す。