ロッテ 佐々木朗の直球は「シュート回転してもあの球速」怪物ぶりを若生氏が解説
ロッテの佐々木朗希投手(19)が、10日のヤクルト戦で3度目の先発登板を果たした。6回を4安打1失点。前回阪神戦のプロ初勝利に続く2勝目はならなかったが、最速155キロをマークするなど、ポテンシャルの高さを見せつけた。今回の投球についてデイリースポーツ評論家で球団OBの若生智男氏は今後、球速はもっと上がっていくのではないかと分析した。
初回に最速155キロを3度マークするなど、直球の53球のうち43球が150キロ超え。コンスタントに150キロが出た中で、若生氏はまだまだ能力を最大限に出してはおらず、直球の伸びしろを感じるという。「シュート回転していた中で、あれだけの球速がでていた。村上の一発はシュート回転した直球が甘く入ったものだが、修正していけば、もっともっと質のいい真っすぐが投げられるだろう」とさらなる可能性を言及した。
シュート回転する直球については今後、投げ込んでいくことで解決していくだろうという。「おそらく握力がある方ではないのではと思う。それでいてあれだけの球速がでるのだから、投げ込んでいけばもっとでるだろう。スピードは(エンゼルス)大谷を超える可能性は十分ある」という。
ボールの威力もさることながら、チームを勝たせる投球としての要素も兼ね備えているという。ここまでの3試合で自身は1勝だが、登板日のチームは2勝1引き分け。1度もチームが負けてないのは、先発としてのゲームメーク力の高さを持ち合わせているからだという。10日の試合のポイントに挙げたのは同点の六回。先頭打者の村上に四球を与えたが、後続を簡単に抑え無失点で切り抜けた。
「六回は先頭の村上にフォアボールを出したが、後続を3人で抑えた。あの場面は村上に対して要警戒してのもの。ほかの打者と違う部分を感じたのだろう。その後、3人は抑えられる確率が高いとふんだからこそ、そのとおり抑えて、大きな痛手にはならなかった。五回に同点に追いついたところで、六回に勝ち越されていたら、勝つ可能性がかなり低くなったはず。そういう意味ではゲームの読みどころも19歳ながら、しっかり持っている」。ポイントとなる読みもたけているという。
若生氏は常時160キロの直球を投げられるマリーンズのエースとしての期待を膨らませている。
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