来秋ドラフト候補の神戸国際大付・楠本 フォーム修正で安定8強
「秋季高校野球兵庫大会・3回戦、神戸国際大付5-2須磨翔風」(20日、明石トーカロ球場)
来秋ドラフト候補で、神戸国際大付の最速144キロ左腕・楠本晴紀投手(2年)が夏の甲子園後、公式戦初登板して9回6安打2失点で完投。阪神など6球団のスカウトが視察する前で力投し、チームを8強に導いた。
容赦なく内角をえぐり、鈍い金属音を量産した。「点を取られても淡々と投げるだけ」と先制を許しても動じず、終始厳しいコースを突く投球で貫禄を示した。
今夏の甲子園で敗れた近江戦では、2番手で登板して5回3失点。「制球ミスが多かった」。頭を振り過ぎて帽子が飛ぶシーンも多く、すぐにフォーム改良に着手した。以前は右手を大きく挙げていたが、「下半身主導で右手は添えるイメージ」で投げ込み、帽子が落ちない安定したフォームを習得した。
「(甲子園の)動画も見て、もっと3年生とやりたかった気持ちもある」と悔しさをかみしめて秋に臨んでいる。先輩たちが届かなかった全国制覇へ、聖地を知る大黒柱が導く。