八戸学院光星・中沢 V弾「完璧だった」巨人・坂本、阪神・北條の系譜継ぐ大型遊撃手
「高校野球青森大会・3回戦、八戸学院光星2-1弘前東」(15日、八戸市長根公園野球場)
青森大会は8試合が行われ、8強が出そろった。19年以来の夏の甲子園出場を目指す八戸学院光星は、弘前東に2-1で辛勝。OBの巨人・坂本勇人内野手(33)や阪神・北條史也内野手(27)に続く、強打の遊撃手・中沢恒貴内野手(2年)が、勝ち越しのソロ本塁打を含む4打数2安打1打点でチームをけん引した。
雨が降りしきる中、高々と舞い上がった打球はチームを救う一発となった。1-1の六回、1死から打席に立った中沢が値千金の勝ち越しソロ弾。白球は電光掲示板の相手投手「中田」の名前に直撃し、仲間がいる一塁側ベンチから歓喜の声が上がった。
「絶対に逆転したかったので、塁に出ることを意識して打席に入った。ヒットの延長線上でのホームラン。完璧だった」
0-1の四回には、無死から左前打で出塁。後続も続き、同点の本塁を踏んだ。どちらが先に追加点を奪えるか-。苦しい展開が続いた中、一振りで流れを引き寄せた。
ベンチ入りした1年秋から、背番号6を背負う。180センチの長身だが、守備も軽快。同校OBの巨人・坂本や阪神・北條に続く強打の大型遊撃手だ。
東京都江東区出身だが「甲子園に出るだけじゃなくて、全国制覇を目指している」と青森に野球留学した。同校の夏の最高成績は11、12年の準優勝。坂本は06年春、北條は11、12年に春夏甲子園に出場したが、先輩も成し遂げられなかった日本一を目指す。
そのためにも、まずは青森を勝ち抜かなければならない。「試合が終わるまで1球1球全力で集中してやっていきたい」。頼もしい2年生が、攻守で引っ張っていく。
◆中沢 恒貴(なかざわ・こうき)2005年7月3日生まれ、17歳。東京都江東区出身。180センチ、75キロ。右投げ右打ち。遊撃手。小学1年から亀戸浅間野球部で野球を始め、春日部共栄中では江戸川北リトルシニアでプレー。八戸学院光星では1年秋からベンチ入り。高校通算9本塁打。憧れの選手は高橋由伸(元巨人)。
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