何が問題?高木豊氏 日本ハム新球場規則違反を解説 「ファンのため」「現行で容認を」と訴え
元DeNAで野球解説者・高木豊氏が8日、自身のYouTubeチャンネルに投稿。「どうなる?新球場」と題し、日本ハムが北海道北広島市に建設中の新球場「エスコンフィールド北海道」が、公認野球規則に定める規定を満たしていないと指摘を受けた問題について解説し、今後について私見を述べた。
「大変なニュースですよ」と話し始めた高木氏は、この新球場の問題について詳しく解説した。ホームベースからバックネット側のフェンスまでの距離が約15メートルしかなく、公認野球規則では試合を行う競技場の構造を細かく設定。野球規則2・01において「本塁からバックストップまでの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレーの妨げになる施設までの距離は、60フィート(18・288メートル)以上を必要とする」と明記されている。
だが、「エスコンフィールド北海道」でのホームベースからバックネット側のフェンスまでの距離は約15メートルしかなく、日本野球機構(NPB)と12球団による実行委員会で指摘を受けたが、高木氏は建設を受注したのが全米最大王手の会社ということもあって、今回の“ミス”は「英語の言葉の解釈の違い。『それが望ましい』と書かれているか『そうしなければいけない』の違いなんだと思う」と推測した。
「いまからでも(規則に従って)3メートル下げることは可能だと思う」と前置きした上で、「この球場の一番の良さは、なに?3メートル違ったら、ファンにとっては臨場感が違う。投手が投げる球がよりリアルに感じる。ファンがより近くで野球をみられる球場って、俺は人気が出ると思う。現行で、いまのままでいいんじゃないかな?」と投げかけ、「ベンチが近いとか、ファンが危ないとか危険度もあると思うけど、ネットがあればいい。規約、ルールは何十年と培ったものだろうけど試してみてほしい、これをきっかけとして。ファンのためを思うのであれば、容認する形をとってもいいと俺は思う」と持論を語った。