バウアー2年ぶりDeNA復帰 27年ぶりVへ大きな補強成功 「沢村賞を成し遂げたい」単年契約総額9億円規模

 DeNAは27日、米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝き、23年に在籍したトレバー・バウアー投手(34)の獲得を発表した。単年契約で、契約総額9億円規模(年俸、出来高を含む)。背番号は「96」。三浦監督らが参加し、横浜市内で行われた「横浜DeNAベイスターズ 2025初春の集い」でサプライズ発表された。27年ぶりのリーグ優勝と2年連続日本一を目指すチームにとって大きな補強となった。(金額は推定)

 待望の一報がアナウンスされると、会場のファンからは大歓声がわき起こった。スクリーンには、この日に発表されたばかりの新ユニホームを着たバウアーが、ビデオメッセージで登場。「横浜スタジアムで、日本一のファンの前で、このユニホームを着るのが待ちきれないよ」。満面の笑みを浮かべ語りかけた。

 メジャー復帰を諦めきれず23年限りで退団したが、NPBでのプレーという選択肢が、右腕の中で消えることはなかった。スクリーンの向こうのバウアーは「僕にとって沢村賞とサイ・ヤング賞を取ることは、野球人生の中で最高の栄誉だと思っているので、それを成し遂げたい」と宣言。その野望を果たす場所は、愛着あるベイスターズをおいて他になかった。

 日本シリーズ連覇、そして27年ぶりリーグ優勝へ、これ以上ないピースが加わった。メジャー10年で通算83勝を挙げ、23年も10勝(4敗)をマーク。東、ジャクソン、ケイが3本柱の先発ローテには、確実に厚みが増す。また、中4日登板もいとわないタフネスぶりも代え難い魅力だ。三浦監督は「1年間フルで活躍することを期待している。投げている姿もそうですけど、試合と試合の間の準備だったり他の投手の勉強にもなる」と、投球はもちろんその影響力にも期待を込めた。

 球団の執念も実った。退団後もラブコールを継続。メキシコリーグでプレーした昨季途中、交渉を一旦は打ち切ったが、唯一無二の助っ人右腕をあきらめることはできず、今オフの補強の最優先に掲げていた。

 23年の来日は3月だったが、今回は開幕に照準を定めているものとみられ、2月の春季キャンプ合流の可能性もある。開幕投手の可能性について聞かれた三浦監督は「まだ決まってないです」としながらも「ゼロじゃないよ」と否定はしなかった。実績とカリスマ性豊かな助っ人の復帰が、新たな勢いを生む。

 ◆トレバー・バウアー(Trevor Bauer)1991年1月17日生まれ、34歳。米国カリフォルニア州出身。185センチ、92キロ。右投げ右打ち。投手。カリフォルニア大ロサンゼルス校から11年ドラフト1巡目でダイヤモンドバックスと契約。12年6月にメジャーデビュー。インディアンス、レッズを経て21年にドジャース移籍。20年にサイ・ヤング賞受賞。21年にDV疑惑が浮上し、22年に194試合出場停止処分を受けた。23年DeNA入団。昨季はメキシコリーグでプレー。

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