最下位竜にまさか3タテ…マエケン頼む
「中日5-2広島」(20日、ナゴド)
あぁ3連敗…。広島は苦手のナゴヤドームで痛恨の同一カード3連敗を喫した。3位・ヤクルトが敗れて、ゲーム差は3のままだが、借金は再び6に膨らんだ。本拠地に戻る21日・巨人戦(マツダ)は中5日で前田健太投手(27)が先発する。巨人、阪神と続く6試合を前に、エースは「勝つしかないので。勝っていい流れをつくれればいい」と、フル回転で一戦必勝を誓った。
左翼スタンドの鯉党から「気合を入れろ」の大合唱が響く。だが六回、直後の攻撃は3者凡退。粘っていた野村もこの裏、3連打で痛恨の2失点。八回、九回に1点ずつ返したが、反撃もここまでだった。最下位・中日に3連敗。失った流れを止めることができない。
「とにかく打線に元気がない。ちょっといろいろ考える。こうも打てないとね。打てない、守れないじゃ話にならない」。試合後、緒方監督は痛恨の敗戦を振り返りつつ、次戦の打線組み替えを示唆した。残り36試合。待ったなしの戦いは続く。
借金は6に膨らんだ。だが、首位・阪神とは5・5差。3位・ヤクルトも敗れ、3差を維持した。上位浮上へ諦める数字ではない。必要なのは勝利。21日・巨人戦には前田が先発する。エースに託されたのは連敗阻止、そして浮上へ流れを呼ぶ快投。前田は必勝を誓う。
「マウンドに上がったら、気持ちを入れて投げたい。僕だけじゃなく、他の投手もそう(登板間隔が短く)なってくる。みんなで頑張りたいです」
登板を翌日に控えて、静かに闘志を燃やした。今季5度目の中5日登板。今後も同じ間隔で回って行く予定で、黒田、ジョンソン、福井の4本柱はフル回転が求められる。「やることは変わらない。とにかく勝つことが一番。勝てるように投げたい」と言葉に力を込めた。
迎えるは2位・巨人。週明けには首位・阪神との3連戦が控える。上位2チームとの対戦は、ここにきて大きな意味を持つ。DeNA、中日に負け越しているが、巨人には12勝8敗。7日からの3連戦(東京ドーム)でも3連勝した。前田も対戦成績は3勝3敗だが、防御率1・20。G打線を抑え込んでいる。
「初戦を取った方が、チームも戦いやすいので。気持ち的にも楽になると思う。いい流れをつくりたい」と前田。逆転優勝へ連敗阻止で望みをつなぐ。ここが正念場。球団史上4人目の6年連続2桁勝利、そしてチーム浮上へ、エースが一戦必勝で巨人打線に挑む。
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