新井、好球必打&先手必勝!交流戦男のV理論 いきなり“日本S前哨戦”
「日本生命セ・パ交流戦2018」がきょう29日から始まる。広島・新井貴浩内野手(41)は28日、交流戦対策として「好球必打」と「先手必勝」の重要性を説いた。開幕カードでパ・リーグ首位の西武といきなり激突。“日本シリーズ前哨戦”の可能性も見据え、まずはレオ退治で弾みを付ける。緒方監督も交流戦の重みを力説し、「勝率5割」をノルマに掲げた。
今年も交流戦の季節がやってきた。チームは45試合を消化して27勝17敗1分け、2位・阪神に4ゲーム差を付けてセ・リーグ首位を快走中だ。交流戦歴代2位の301試合出場を誇る新井は「どの試合も大事だけど、シーズンを見て一つのポイントになるのかなと思う」と語り、パ・リーグ投手の攻略法を説いた。
「もちろんデータは見るけど、対戦経験の少ない投手だから頭でっかちにならないように好球必打を心掛けてやっている。受け身になるんじゃなくて、勇気を持って振りにいくことが大事になる」
いきなり“日本シリーズ前哨戦”が実現する。開幕カードの相手はパ・リーグ首位を走る西武。12球団No.1のチーム打率・279、同254得点の強力打線が看板だ。新井は「調子いいし、強いね」と警戒した上で先手必勝の重要性を強調。初戦を奪い、カード勝ち越しを狙う意気込みだ。
「勝てるに越したことはないけど、一戦一戦やっていくことが大事だと思う。各チーム3試合ずつしかないわけでしょ。やっぱり頭(カード初戦)を取ることが大事になると思う。頭を取れたらいい戦いができるんじゃないかな」
新井自身、交流戦を得意としている。過去3年は計44試合に出場し、打率・307、3本塁打、18打点。昨季も12試合で打率・346と大暴れした。「自分でもよく分からないけど、自分から仕掛けていこうという意識がいい結果につながっているんじゃないかな」。今季は故障で出遅れたが、1軍復帰後は存在感を発揮。交流戦でもベテランのバットにかかる期待は大きい。
16、17年は交流戦を勝ち越し、リーグ連覇へとつなげた。緒方監督も「交流戦は一番大事。ペナントレースを大きく左右する」と力説する。指揮を執った過去3年で重要性を痛感するからこそ「(勝率)5割でいい」と高望みはしない。
チームは丸、薮田が復帰し、役者がそろいつつある。セ首位のままリーグ戦再開へ。獅子狩りからのロケットスタートを狙う。
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