投げ過ぎ大丈夫?00年以降の夏の甲子園タフネス投手たち

100回目にして初めてタイブレークが初めて実現した今大会だが、投手の球数は本当に減るのか?00年以降の夏の甲子園で多くの球数を投げたタフネス球児たちを集めてみた(敬称略)

公開日:2018.8.17

 06年高校生ドラフト1位で楽天に入団し、1年目の07年に1完封を含む11勝を挙げて新人王。以後順調に成長して13年には24勝0敗で最多勝・最優秀防御率・最高勝率などタイトルを総ナメ(勝率.1000はNPB最高記録)し、同年オフにMLBヤンキースに移籍した。18年8月19日時点でNPB99勝、MLB61勝の通算160勝。

※参考【80回(98年)優勝・松坂大輔(横浜)】6試合で767球(延長18回時代)

松坂大輔

 98年ドラフト1位で西武入団。1年目の99年16勝で最多勝と新人王を獲得するなどNPB実働9年で108勝を挙げて、06年オフにMLBレッドソックスに移籍した。米で8年間過ごした後、14年オフにソフトバンクと契約しNPBに復帰した。17年オフに中日に移籍。18年にNPB4241日ぶりの勝利を挙げるなど、現在5勝を積み上げNPB通算113勝。MLB通算56勝を加えて現在日米通算169勝。

※参考【13年センバツ準優勝・安楽智大(済美)】5試合で772球

済美・安楽智大

 14年ドラフト1位で楽天に入団し、1年目の15年に公式戦初登板初勝利を挙げた。その後不調や肩の故障などもあり、4年目で通算5勝にとどまっている。

【編集後記】 上位にいるのは当然ながら試合数が多い投手、1回戦から出場か、決勝まで進んで6試合以上投げた投手ばかりだ。特に斎藤佑樹は決勝引き分け再試合を含む7試合を投げてぶっちぎりの948球。その斎藤は早大を経て10年にドラフト1位で日本ハムに入団したが、17年までの7年間で通算15勝とさみしい数字しか残せていない。準決勝止まりで5試合ながらランクインした辻内崇伸は、05年高校ドラフト1位で巨人に入団したものの、1軍登板ゼロのまま13年に引退している。「高校時代の酷使が投手の未来を奪っている」という指摘は、ここに挙げた面々ちを見ても的外れとは言えないだろう。今秋でのドラフト指名が確実視される金足農・吉田の未来はいかに―。

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