原口、侍J入り急浮上 小久保監督注目
阪神・原口文仁捕手(24)が侍ジャパン入りする可能性が30日までに急浮上した。支配下再登録されてから1カ月の大躍進に日本代表・小久保裕紀監督(44)が着目。同監督は「常に捕手は探している。残りシーズンでも体の強さを示してくれたら」と、今後の活躍次第で原口の招集に前向きな姿勢を示した。
28日の巨人戦、解説者の仕事で東京ドームを訪れた小久保監督は、練習中に昨年まで日本代表コーチを務めていた矢野作戦兼バッテリーコーチから原口情報を収集。「これだけの短期間でどうやってここまできたのかという話をしていた。ケガが多かったようだ」など、興味津々の若武者の話を聞き出した。
また、小久保監督の方から歩み寄って本人とも接触。原口は「内容は言えないです」と詳細を明かさなかったが、侍の指揮官から注目されている事実に関しては「ありがとうございます。それはうれしいことですね」と前向きに捉えた。
テレビ放送の中でも小久保監督は原口を評価。「練習から丁寧にバッティング練習している」「巨人の打者をよく観察できている」など、攻守で好印象を抱いた様子。帝京高3年時に日本選抜チームの一員として米国遠征を経験した原口だが、現体制での侍ジャパンのトップチーム入りとなれば最高の栄誉だ。
出場27試合で82打数32安打5本塁打18打点、打率・390。得点圏打率・481と勝負強さを発揮しており、現状では侍戦士の十分な有資格者だ。「これからも頑張ります」と表情を引き締めた原口。世界一奪回を目指す2017年開催の第4回WBCでは、侍ジャパンの縦ジマを着ていることも決して夢物語ではない。