帝京大6連覇!決勝で初の50得点突破

 「ラグビー大学選手権・決勝、帝京大50-7筑波大」(10日、味スタ)

 決勝が行われ、帝京大が7トライを奪い、筑波大に50-7で大勝し、6年連続6回目の優勝を決めた。50得点と43点差は、ともに決勝での最多記録で6連覇を達成。2月8日開幕の第52回日本選手権で打倒トップリーグに挑む。

 ノーサイドの瞬間まで帝京大のスタイルを貫いた。後半14分、WTB尾崎のトライで31-7と点差を広げ、岩出監督は勝利を確信したという。しかし、指揮官の「最後までワンプレーを全力で行う」という指示を遂行するフィフティーンは手を緩めない。27、35、39分とトライを積み重ね、決勝で初めての50点をクリア。43点差をつけて完全無欠の6連覇を達成した。

 常に追われる立場ながら、進化を見せつけた。「ホッとした」と表情を緩めた岩出監督だったが、「ゲームプランの8割はできたが、少し休むところもあった」と課題の指摘も忘れない。SH流(ながれ)主将も、「目標の大学日本一を達成したことはうれしいけど、要所では受け身になるところがあった」と気を引き締めた。

 喜びに浸るのは一瞬だけ。来季は7連覇の偉業を目指すが、その前に昨季から取り組んでいる“打倒トップリーグ”を果たす戦いが待ち受ける。昨年はトヨタ自動車に13-38で敗れただけに、この日3トライを奪ったWTB磯田は、「トヨタに負けてから、トップリーグを意識して練習してきた」と雪辱を誓う。岩出監督は「1年間かけて積み上げたものをチャレンジしたい」と言葉に力を込めた。

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